ディエゴ・スキッシが賛辞を送る若い才覚、マティアス・マルティーノ(p)のトリオによるサルガン集。

0

    今日はかつての暗黒・横浜が作った仮想悪役キャラ、ブラックホッシーのTシャツを着ています。ラーメン屋さんの店主風です。理由はYahooスポーツに聞いてください。ブラックホッシーは燕を焼きとりにしたり、鯉を焼き魚にしてしまうわるいやつです。虎はどうしてたんだっけか。いや、敵は必ずや己のなかにあるはず。綴る続くドラマ、得意技は流星ジャンプ!

     

    気を取り直して音楽に向かい合います。

     

    タンゴの作曲家として広く名を残したオラシオ・サルガン(1916-2016)。自身も楽団を率いたサルガンはピアノ奏者としても優れており、生涯400もの楽曲を作曲、または編曲したといいます。1985年コルドバの出身で、9歳のときからピアノ演奏を始め、ブエノス・アイレスに上京後、イルダ・エレラに師事。ギターとピアノのデュオ - マルティーノ=アルセでコスキンを始めとする賞の栄誉に輝いたほか、中東や欧州もツアー、ベネズエラの大御所シンガー、セシリア・トッドのピアノ奏者としても活躍するこのマティアス・マルティーノが、サルガン生誕100年を記念したショーを元に、フアン・パブロ・ナバロ(b / ディエゴ・スキッシ・キンテート)、マリアノ・カンテーロ(drs,per / アカ・セカ・トリオ)とのトリオ編成にてスタジオで編み上げたのが本作。

    MATÍAS MARTINO TRÍO / EL OTRO SALGÁN (アルゼンチン直輸入盤CD 2,324円+税)

    優雅でハイソな音使いの中にキラリと光る鮮やかなグリッサンド。戦前の30年代から活躍した作曲家の作品とは思えないほどに、モダンで繊細なヴォイシングを纏い、かたちを変えたテクスチャー。コンテンポラリー・ジャズの手法で洗練された"Cuenta la zamba, Que un dia..."や"La poesia de la zamba" など、タンゴ作家として知られるサルガンが遺したフォルクローレ曲にスポットを当て、例えばm-4"Aire de vidalita"ではフアン・パブロ・ナバロによるベースの弓弾きと共にマリアノ・カンテーロがグロッケンシュピエールをプレイ、まるで欧州映画のサントラの如きムーディーなサロン音楽と仕立てています。フォルクローレ・リズムのガトである"Ay, Tirana"やクエッカの"Para qué"はオラシオ・サルガンのクレジットがありませんが、これらは生前にピアノ用にサルガンが編曲を施したフォルクローレ曲。同じく古典タンゴの"Por la vuelta" "Boedo"の二曲も併せ、サルガンの編曲のなかに前衛的なエッセンスを見出し、いたるところにシネマティックな場面を投影する稀有な作品。

     


    キャリア25年、日系女性シンガー - フェルナンダ・タカイ擁するミナスの人気ロック・バンドの"おもちゃの音楽2"

    0

      予想以上に早く届きました。本国ブラジルのリヴラリア・クルチュラほかCDショップでは9/11発売なので、同じ週に地球の裏側にも入荷。ジョン・ウリョアとフェルナンダ・タカイの夫婦を中心としたミナス・ジェライスのロック・バンド、パト・フ。2010年にリリースされた「Musica de Brinqudo」は、ミニ・ギターにミニ・ベース、トイ・ピアノや音の出るおもちゃをプロフェッショナルなミュージシャンが演奏、実娘をはじめとするコーラスを従えて、チン・マイアやピチカート・ファイヴといった通常のキッズ音楽とは異なる視点のレパートリーでラテン・グラミーを受賞、40,000枚を超えるヒットとなりました。ここ日本でもSoup Stockのコンピレーションにオルゴールで演奏された"Love me tender"が収録されたので、どこかで耳にして入る方もいらっしゃると思います。

      *昨年の8年ぶりのフェルナンダ・タカイ来日時に、弊店秘蔵ストックから彼らに譲った「大人の科学 テルミン」も本作の中で活躍しています。

       

      PATO FU / MUSICA DE BRINQUEDO 2 (ブラジル直輸入盤CD 2,037円+税)

      高い評価を得た前作「Musica de Brinquedo」の延長線上、しかし娘のニーナちゃんをはじめ前作に参加したキッズたちももうティーンエイジャーとなっているため、新たに姪やスタッフたちの子息たちで増員されたコーラス隊、ライヴに参加している人形劇団の可愛いモンスターたちも参加、よりキュートな賑やかさを増しています。ジルベルト・ジル本人が「ちいさい人はそれを気に入る筈」とSNSで発言した代表曲のカヴァー"Palco"、ジョアン・ボスコ"Kid cavaquinho" 、北東部音楽フォホーの"Severina Xique-Xique"、ブラジルのポピュラー音楽を代表する楽曲も、フェルナンダの柔らかい唄声とおもちゃの楽器でロービットに分解されたアレンジで痛快な印象を与えるだけでなく、ハイムンドス"I saw you saying" で用いられるスタイロフォンはデヴィッド・ボウイ"Space oditty" で用いられたのと同種であるなど、構想と準備に余念がないことをも窺わせます。リッキー・マーティン"Livin' da vida loca"や、アンディ・サマーズとフェルナンダのデュオ作も記憶に鮮やかなポリスの"Every breath you take"、B-52's "Private Idaho"などインターナショナルなヒットもおもちゃの音楽仕立てで。女優デボラ・ファラベラはバンドの初期からのファンですが、リズムマシンを多用していた「Rotomusic de liquidificapum ('92年)」当時からこの25年経った「おもちゃの音楽」への予兆はあったと語る通り、信念を曲げずに大人が本気で遊び心を発揮した結果のエンターテイメント。本来こども向けを想定していないところから独自の視点で取捨選択された意外な選曲が今回もまた秀逸。

       

      [再入荷案内]

      品切れとなっておりました、前作「Musica de Brinquedo」のスタジオCDアルバム、人形劇団も参加し自身のヒット曲も含む圧巻のパフォーマンスを収めたライヴ盤DVD「Musica de Brinquedo Ao Vivo DVD」がリイシューされ再入荷。

      PATO FU / MUSICA DE BRINQUEDO

      PATO FU / MUSICA DE BRINQUEDO AO VIVO [DVD] 


      コンテンポラリー・フォルクローレの分野で高い評価を得るコルドバの女性S.S.W.の新作+再入荷案内

      0

        お待たせしました、アルゼンチン北部発祥のレパートリーをギターとバンドネオンのデュオでコンテンポラリーに表現するデュオ・アリアス・カストロほか、売り切れとなってしまったタイトルが再入荷をしました。

        [再入荷案内]

        Dúo Arias Castro / Criollo

        Gaby Echevarria / Para Pintarte

        V.A. / Petronica - Petrona Martinez' Electronic Suite Vol.1.7

        Ulises Conti / Iluminaciones

        Ulises Conti / Los Paseantes

        Ulises Conti / Los Acantilados [LP]

        Juan Stewart

         

        さて、事前の記事で予告しました通り、アルゼンチン・コルドバ在住の格別な女性シンガーによる待望の新作です。

        世界的なコンテンポラリー・フォルクローレのギター奏者キケ・シネシの楽曲に唄を載せたデュオ作「Cancion Hacia Vos」の透明感溢れるヴォーカリゼーションで俄然注目を集めた'78年コルドバ出身・在住の女性S.S.W.グアダルペ・ゴメス。共に国際ジャズ・フェスティヴァルに参加したルイス・レビン(p)と作り上げた前作「Estelas」、マグノリア弦楽四重奏の作品への客演、数多のセッションを通じて磨き上げたパフォーマンスは、自作楽曲のみを収めた待望の新作CDに結実しました。

        guadalupe gómez / vendavales (アルゼンチン直輸入盤CD 2,259円+税)

        キケ・シネシとのデュオ作の延長線上にある"Vendavales"の澄み渡った風景、70年代後期AORを彷彿とさせる芳しい印象の"Donde danzan los que vienen"ではビクトル・カリオンがフルート多重録音で参加、スピネッタに捧げられた"Leve pájaro de luz"には同郷のミンギ・インガラモ(p)がヴァイオリンと参加。三部構成の劇的な組曲となった"Flores para Negra"ではマグノリア弦楽四重奏が参加。数年に渡って丁寧に紡がれた愛すべき楽曲群に対する練られたアプローチ、高度なラインをファルセットを交えて軽やかに舞う華やいだ唄声は賛辞のことばに尽きます。参加する演奏メンバーも今回から刷新されており、クララ・プレスタのコンテンポラリーなタッチのピアノやアコーディオン、エドゥアルド・バルデスのクランチ・トーンでソウルフルなegに、フォルクローレもジャズもクラシカルも、"Beijaflor"のように朗らかなブラジル音楽からの影響も、ボーダーを易々と乗り越えた詩的なコンポージングに、現世代ならではの可能性を見出さずには居れません。



        大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

        ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

        東京都新宿区矢来町139 東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口すぐ。


        WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて



        [イベントのお知らせ]


        「TOMI LEBRERO JAPAN TOUR 2017」

        ブエノス・アイレス出身のバンドネオン奏者/シンガー・ソングライター、トミ・レブレロ2年ぶり5度目のジャパン・ツアー、人柄が滲む独創的なパフォーマンスは必見!

        2017年9月23日(土)<京都音楽博覧会2017 IN 梅小路公園>

        2017年9月28日(木) 姫路 HUMMOCK CAFE

        2017年9月29日(金)神戸 ボナルーカフェ

        2017年10月1日(日)大阪 シェ・ドゥーブル

        2017年10月7日(土)名古屋 CAFE DUFI with narco

        2017年10月8日(日)神楽坂 毘沙門天善国寺書院 with ryosuke itoh e shiho ご予約は03-3235-8825

        2017年10月12日 (木) 山形市もみじ公園清風荘 やまがた創造都市国際会議エキシビジョン・コンサート



        サンパウロからダニとデボラ母娘を主体にしたDDG4、今年はwith ノーヴォス・コンポジトーレス名義で来日します。詳細は→

        2017年9月27日(水) 19:00~ ト・ブランジリオーニ ソロライブ 第一部のトークショー「サンパウロ、音楽の魅力」に伊藤が参加します。

        鎌倉 cafe vivement dimanche ご予約は0467-23-9952



        [国内盤リリースのご案内]


        JULIAN MOURIN, SOFIA URRUTI - CANCIONES KALIMBA (TAIYO0030 2017.6.11 release)



        ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)


        好評販売中!


        [web記事掲載のご案内]

        ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


        * 店舗営業日カレンダー

        い字の日がお休みです。毎水曜・第一第三日曜定休。 今月はトミ・レブレロ東京公演開催のため8(日) ~ 9(月・祝)をお休みします。

        03-3235-8825

        スマホ版

        [広告]

        selected entries

        archives

        recent comment

        • 再入荷状況 + 街のひとweb記事 + ラジオ出演のお知らせ
          伊藤亮介
        • 再入荷状況 + 街のひとweb記事 + ラジオ出演のお知らせ
          立野 BUN 博一
        • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
          Kazuo Ota
        • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
          伊藤亮介
        • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
          Kazuo Ota
        • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
          伊藤亮介
        • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
          sknys
        • エレガントに花香るブギ・ウギ・サンバ・ジャズ + サンバ・ソシアル・クルビ - シコ・ブアルキ・トリビュート
          伊藤亮介
        • オーガニックなブラジルの吟遊詩人へのトリビュート作
          伊藤亮介
        • オーガニックなブラジルの吟遊詩人へのトリビュート作
          太田和夫

        recommend

        links

        profile

        書いた記事数:1462 最後に更新した日:2017/10/17

        search this site.

        others

        mobile

        qrcode

        powered

        無料ブログ作成サービス JUGEM