トン・ゼーによる子供向け作品 + シネマティックなドゥドゥ・ツダの2nd

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    *2/7は水曜日で定休日となります。

     

    *いま調べたらもう4年も経つのですね、日系ブラジル人鍵盤奏者/マルチ・メディア・アーチスト - ドゥドゥ・ツダ直近の来日から。そもそもの2005年、初めてサンパウロへ行った際にライヴを観に行ってフロントアクトを務めていたのが、いまや連ドラの主題歌を担ったチエーと、このツダのデュオでした。その日のメインは北東部出身のS.S.W.ジュニオ・バヘートで、ツダ(key)とトゥリッパの弟でプロデューサーのグスタヴォ・ルイス(g)がサポートを務めていたりもしました。その後もTP4 (trash pour 4) の国内盤を出したり、フェルナンダ・タカイのバックでツダが演奏したり、サンパウロで滞在させてもらったりと親しくさせてもらってます。そのツダが前回来日したのは、東京ワンダーサイトの一環で芸術に関するスカラーシップでの目的だったのですが、同様に欧州から南米と渡り歩いて見てきたものを盛り込んだ、ロード・ムービーのサントラ、若しくはコンテンポラリー・ダンスの舞台音楽を思わせるソロ2枚目が届きました。

    DUDU TSUDA / BICICLETA(ブラジル直輸入盤CD 1,806円+税)

    クラフトワークやカン、クラウト・ロックをこよなく愛し、モーグやハモンドといったヴィンテージ・シンセにも精通した男。映像やイメージと同期させたイマジネイティヴなインスタレーションを、フランス、日本、スペイン、ドイツ、コロンビア、ボリビアとスカラーシップを利用しながら訪れた地の都市感覚と共に磨き上げてきました。冒頭から流れるアンビエンシーで幻想的なハーモニーは、想像力を喚起させるイマジネイティヴなもの。TP4の盟友だったグスタヴォ・ルイスと父ルイス・シャガス、ギリェルミ・エルヂ(共にeg)、ジャンボ・エレクトロの盟友タター・アエロプラーノ(vo)、ギリェルミ・カストルピ(per)、チアゴ・フランサ(bs)、メノ・デル・ピッキア(b)、フィリピ・カットー(vo)、ツダのクルーナーvoに彩りを添えるジュリアナ・Rらツダがこれまで関わってきたサンパウロのミュージシャンたちが勢揃い。アルバムを通してひとつの絵巻物となっているかのような、アーティスティックなサウンド・スケープ。

     

    今日はもう一本、大御所を

     

    *トン・ゼーの新作は何と子供向け作品。文化機関SESCは来るべきトン・ゼー・ウィークに向けて、児童向けのプログラムをオファー。30年ほど前に児童文学作家エリファス・アンドレアトの為に楽曲制作をしたことを思い出し、かつてないほどの急ピッチで制作されたのが本作。つづりを覚えるために毎日学校で唄うための歌は、ことばあそびの要素で作られます。例えばある単語から任意のアルファベットを抜くとどうなるか、など。これらをフォホーだったり、ムジカ・カイピーラだったりブラジルのキッズに馴染み易いリズムに乗せて体現。トン・ゼーお得意のスットコ調子のリズム・アレンジも健在です。ヒタ・リー・トリビュートが記憶に新しい女性シンガー - アンドレイア・ヂアスらがコーラスで参加、脇を固めるのはダニエル・マイアとパウロ・レペチの両マルチ奏者。

    TOM ZÉ / SEM VOCÊ NÃO A (ブラジル直輸入盤CD 2,306円+税)


    チェロと共にバイーア産サンバをチェンバー・タッチに。艶っぽい唄声の持ち主、セルソ・シン

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      *2/4 は第一日曜で店舗はお休みをいただきます。

       

      *今日の新入荷案内は、中高域に艶っぽい芯を持ちながら言葉を慈しみ唄う、セルソ・シンの最新作。ギターの名手アルチュール・ネストロフスキーとの詩的で哲学的な声とギターのアルバム(現在入手困難)が印象的だった実力派シンガーは、エルザ・ソアレスの近作などディレクションの方面でも仕事をしていますが、本作はバイーアのレジェンダリーなサンバ作家、バタチーニャの作品をチェロと共に、コンテンポラリーな驚きの解釈を施して再提示。

      CELSO SIM canta BATATINHA - O AMOR ENTROU COMO UM RAIO(ブラジル直輸入盤CD *特殊パッケージ 2,093円+税)

      パウリーニョ・ダ・ヴィオラ、パウロ・セーザル・ピニェイロ、ホキ・フェヘイラ...バイーア出身の音楽家たちが誇りと喜びをもって共にサンバを奏でたのがバタチーニャことオスカル・ダ・ペーニャ。このサンバ・マエストロ亡き後20年が経ち、オマージュを贈る時がやってきました。サンパウロを拠点に活動するセルソ・シンの採った手法は、伝統に忠実なパゴーヂの編成ではなく、チェロ奏者のフィリーピ・マスミをフィーチャー。ピチカートやアルコの擦弦、あらゆる手法でチェロの可能性を見せてくれているほか、マウリシオ・バデーの最小限の音数ながら印象的なパーカッション、ウェビステル・サントスのギターやカヴァキーニョ、バンドリンに、m-10"Toalha da saudade"で見せるトロピカリア調のギターラ・バイアーノ。3人だけで紡ぐ極小のアンサンブルがまた表現力に富んだセルソ・シンの唄声やメランコリーな旋律にジャスト・マッチ。コンテンポラリーで洗練されたサンバは、先人の遺したフレーズに新たな魅力を吹き込んでくれました。

      *この特殊パッケージの形状、前に出ていたセルソ・シンとアルチュール・ネストロフスキーの叙情詩的な声とギターのアルバム(のちにブラジルのメジャー会社からデジパックにて出し直し)と同じ作りなのです。

      CDスタンド的に机上で楽曲タイトルが確認できるという画期的なデザイン。


      再入荷案内 + 夢見心地にロマンティックで甘い旋律、セーザル・ラセルダの新譜はフィジカルが最高だの巻

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        *近隣の書店、かもめBOOKSさんに書籍の取り寄せをお願いしていたら、わざわざ配達してくれました。本屋のない街には住みたくないという信条のもと生きてきましたので、良質な本屋さんが身近にある生活が嬉しい限りです。このかもめさん、BGMがロウレンソ・ヘベチスとかだったりもします。購入した書籍とは、その答えは本記事の最下部に↓ 

         

        *昨日の店休日は前々から子どもに連れてけとせがまれていたスケートで今期初滑り、夜にはエクリプス、そうこうしてる間にサンパウロから小ぶりな仕入れ荷物が届きました。今週〜来週はこのブラジルものを中心に更新していければと思います。

         

        *[再入荷案内]

        エクスペリ・サンバを体現するサンパウロの前衛志向=クルビ・ダ・エンクルザからの一枚、久しぶりの入荷。

        RODRIGO CAMPOS, GUI AMABIS, JUÇARA MARÇAL / SAMBA DO ABSURDO

         

        シンプルな声とギターのアルバム。定番化した節もある父娘のデュオ作補充分、入荷。

        LIVIA E ARTHUR NESTROVSKI / Pós você e eu

         

        *[新入荷案内] 本日紹介する新譜は、ミナス出身のS.S.W.セーザル・ラセルダ。昨年11月にはデジタル配信がはじまり、彼の音楽のファンである私はすかさず配信購入を行なっていたのですが、その際にさくっと聞き流した限りでは、これまでより地味かもしれないと思ってしまったのです。このたび商品現物であるCDを受領し、業務用CDプレイヤー - シングル三極管真空管アンプ - バックロードホーンの箱に入った同軸2ウェイのスピーカーといういつものシステムで聴いてみると、とろけるようなスウィート・チューンてんこ盛りの素晴らしいアルバムではないですか。これは間違えて別のひとのアルバムをダウンロードしてしまったのかと疑心暗鬼にもなったのですが、その時々、受け手側の心象のシチュエーションなどもあるのでしょうかね。明後日の節分で早生まれの後厄すら後塵となる私には、以降憑き物が落ちたようにフラットな感情を得られるはずです。

         

        夢見心地にロマンティックで甘い旋律、ミナス出身セーザル・ラセルダの新譜

        CÉSAR LACERDA / TUDO TUDO TUDO TUDO (ブラジル直輸入盤CD  2,093円+税)

        冒頭"Isso Também Vai Passar"ではボサ・ノヴァのバチーダに導かれ、まどろむような陶酔のハーモニーを、続くm-2"Quando Alguém"は女性シンガー-マリア・ガドゥを迎えたフォーキーな佳曲、女性ロック・シンガー - ピチィの秀逸なカヴァーm-3"Me Adora"があり、ショーロ的な小編成サンバをコンテンポラリーに体現したm-4"O Marrom Da Sua Cor"には同郷の女性S.S.W.ルイザ・ブリーナが7弦gで参加、16ビートのegカッティングを携えてアーバンなシティ・ポップを繰り広げるm-9"O Homem Nu"など、その独自な世界観に惹き込まれてしまうセーザル・ラセルダ、ソロ3作目。ミナス・ジェライスからリオに出てきてハイブリッドなブラジル音楽を志した1st、そしてサンパウロに拠を移して、蒼きインディー・フォークのエッセンスを振りまいた2nd 「PARALELOS & INFINITOS」、サンパウロ・エクスペリ・サンバの雄ホムロ・フローエスとのデュオ名義でオブスキュアなアコースティック・トーンを追求した「o meu nome é qualquer um」、形態を進化させながら深みを追求して来た男が、惹きつけてやまない個性的な唄声と詩的なロマンチストの心象風景を表す穏やかなリズムとハーモニー、アリーニ・レッサとのデュオでも活動するマルチ奏者エリジオ・フレイタスや、セーザルと同郷のミナス出身でチェンバーな作品を発表しているピアノ奏者ハファ・カストロ、曲によってグロッケンシュピエールからクラリネットにフリューゲルホルンまで参加。この楽曲はかくあるべきというロジックをロマンチックのオブラートで包んだような、ブラジル一級のポップ職人の為せる技がここにあります。

         

        *12球団キャンプインの本日、購入した書籍



        大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

        ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

        東京都新宿区矢来町139 東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口すぐ。


        WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて



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        TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0032 2018.3.15 release) ご予約受付中!


        PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

        好評販売中!


        ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

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        [記事掲載のご案内]

        2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


        ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


        NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


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