何と製品化まで3年越し、コルドバ出身の鍵盤奏者によるイマネイティヴなソロ・ピアノ

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    *この度の仕入れ貨物の目玉です。

    何と音源の完成から3年の月日を経て、フィジカルなCD製品として日の目を見ることになりました。2枚組大作「Imaginario」がここ日本でも音楽通の間で話題となったフアン・カルロス・インガラモの三部作最終章が日本初入荷!

     

    指先を通じて溢れ出るイマジネイティヴな情景、言葉もなしに語られる物語。時に浮遊するepのトーンを用いたりもしながら、インプロビサシオネス=即興ということが俄かには信じられないくらいにコンセプチュアルな世界観を持ったアルゼンチン・コルドバ出身のベテラン鍵盤奏者によるピアノ・インストゥルメンタル。

    JUAN CARLOS INGARAMO / improvisaciones (アルゼンチン直輸入盤CD 2,259円+税)

    今作の版元メロペアを主宰するリト・ネビアのバックを務めたロス・ムシコス・デル・セントロというバンドの創設者で、同じく鍵盤奏者/コンポーザーであるミンギ・インガラモの兄弟。いままでに参加してきた音源は、ペドロ・アスナール、ディノ・サルーシ、ルーベン・ラダ、モノ・フォンタナなど90枚以上を数えるベテランで、故郷コルドバで行われる国際ジャズ・フェスティヴァルでは歌手のメリー・ムルーアらを従えてクロージング・アクトも務めました。フィト・パエスやウーゴ・ファットルーソが参加した「Imaginario」、オランダ人チェロ奏者エレン・デ・ヨングとの「Duo」に続く三部作最終作の「Improvisaciones」では、パタゴニアの森の繁りや渓谷を流れる水音、豊かな自然風景を想起させるような生ピアノの瑞々しいコンテンポラリー・ジャズやフォルクローレのヴォイシングから、自身が身を置いた南米産レア・グルーヴ/ジャズ・ロックを思わせるフュージョニックなゆらめきのepにfxも操作したトラック、そしてラスト・トラックm-12にはリト・ネビアと共作の"Cuando yo me transforme"ソロ・ピアノ・ヴァージョンを収録。

     

    本日は新譜をもう一本。前回4月のアルゼンチンからの仕入れにサンプルを忍び込ませてくれた先方の配慮により、しばし密かな愛聴盤になっていた一枚を。

    カルロス・アギーレ諸作が入手できないとお嘆きの方におすすめのコンテンポラリー・フォルクローレ、ニュー・スタンダード。セバスティアン・マッキ(p)、フェルナンド・シルバ(b)との抒情詩音楽プロジェクト、ルス・デ・アグアのメンバーとして、またガストン・ボッサーノ(b)率いるインストのクアルテート、ランブル・フィッシュのギター奏者としても活動。ロサリオ出身のギター奏者/S.S.W.クラウディオ・ボルサーニのソロ作。

    CLAUDIO BOLZANI / CRECIENTE (アルゼンチン直輸入盤CD 2,259円+税)

    ルス・デ・アグアやランブル・フィッシュではコンポージングも行なっているクラウディオ・ボルサーニですが、今回は盟友であるカルロス・アギーレ"Un pueblo de paso" やセバスティアン・マッキ"Musica del capitan"に"Corazon camalotal"、タンゴに革命を起こしたディエゴ・スキッシ"Cucusitas"、エギベルト・ジスモンチが自身の娘の名前を冠した"Bianca" など、近しい音楽家たちから発せられたセンセーショナルな贈り物に、繊細な音色のガット・ギターと慈しむように優しさが滲む唄声で返礼したかのような珠玉の川沿い音楽集となっています。セバスティアン・マッキにフェルナンド・シルバ、カルロス・アギーレにルイス・バルビエロらシャグラダ・メドラでリリースを行なっている音楽家たちが勢揃い、ポリフォニー仕立てにした民間伝承のフォルクローレ"Se alegremo"に、米国のギタリスト - ラルフ・タウナー(オレゴン)の楽曲も2曲取り上げています。

     

    試聴用の動画が見当たらなかったため、掲載することができませんが、ルス・デ・アグアの世界観がお好きでしたら間違いない好盤です。


    お待たせしました、アルゼンチンから仕入れ貨物の到着 + フリアン・モウリンとジャパン・ツアー2017 全容

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      *先ほどアルゼンチンから待ちに待った仕入れ貨物が到着を果たしました。

      今回は3年越しくらいでフィジカルな製品のリリースを待ち望んだピアノ奏者のCDアルバムを筆頭に、新譜も多く仕入れていますが、本日、横浜悦びトークショー開演前にプチGIGで参加させていただくスケジュールのため、じっくり新譜に取り組むことができそうにありません。しかし、直近の仕入れにて大好評を得たフュージョニックでAORタッチなウルグアイのニコ・イバルブルほか、人気タイトルでSOLD OUTとなってしまっていた良作ばかりが再入荷してますので、まずはそちらをリスト・アップ。

      [再入荷案内]

      NICOLAS IBARBURU / CASA RODANTE 

      MELISA LAMIONE / INFINITO FLORECERES

      AINDA DUO / UNO

      AINDA DUO / SEGUNDO

      RODRIGO CARAZO / OIR E IR

      TINCHO ACOSTA 

      FLOR OTERO / EL JUEGO VERDADERO

      FLORENCIA OTERO / NOCTURNO MUNDO

      MARTIN ROBBIO TRIO / TIERRA (ジャズ・ピアノ、ディノ・サルーシやナナ・ヴァスコンセロス曲も)

      ULISES CONTI / POSTERS PRIVADOS

      CRIBAS / LA HORA DIMINUTA

      NATALIA MARTINEZ COM EL PALERMO TRIO / TE HA DADO UNA CITA EL TANGO (ギターの名手と若き女性シンガーによるタンゴ作品)

      MARINA SANTILLAN / MAR ADENTRO (瑞々しい女性voの川沿い音楽、数年ぶりの入荷)

      FLORENCIA BOBADILLA, IGNACIO AMIL / CIPSELA

      DUO BOTE ( FLORENCIA BOBADILLA, ABEL TESORIERE ) / YSYVY (この季節にぴったり、知られざる川沿い音楽を女性vo +g で)

      YVYRA / MONTE (上記デュオ作のギター奏者アベルのインスト・ギター・デュオ作品)

       

      そして以前、6.29 東京・神楽坂公演のお知らせをさせていただいておりましたが、弊店の12周年を記念したブエノス・アイレスのS.S.W.フリアン・モウリンと大洋レコード・伊藤亮介による6都市7公演の全国ツアー(GIGs) の全容をここに発表したいと思います。

       

       

      『大洋レコード12周年記念企画 JULIAN MOURIN と JAPAN TOUR 2017』

       

      JULIAN MOURIN(フリアン・モウリン)
      [プロフィール]
      ブエノス・アイレス出身。20歳の時に農業経済学を学んでいた大学を中退し、音楽学校に編入。フアン・キンテーロ(アカ・セカ・トリオ)らに師事を受ける。vo,g, 作曲を担当したバンド - チュカーロで3枚のアルバムを発表したのち、川沿いのフォルクローレとフォークトロニコが溶け合った音楽表現で話題を呼んだ1st 「Mate de metal」(2012)以来、ソロへと転身。公的な文化機関が助成した幾つかのコンサート企画( La ruta de cancion 他)にも出演、奥さんのソフィアと出掛けたハネムーンならぬハニー・ツアーで、アルゼンチン各地の小学校を廻り、ワークショップを開く傍で、トラッド曲に登場する人物と会ったり、フォルクローレの由来を深いところまで探求。そのなか書かれた曲を収めたマジカルな2nd 「スール・ソラール」を正規国内盤にて発売(2015, TAIYO 0025)。日常の中から生まれた私小説のようなストーリーと、フォルクローレの定型を応用発展させたポップなハーモニー、そしてアコースティックに電子楽器のエッセンスを振りかけたサウンドは、現代のシンガー・ソングライターの典型として現地メディアでも報じられている。積極的に国内外のアーチストとコラボレーションするプロジェクト「カンシオネス・フレスカ」を自ら働きかけ、アインダ・デュオとも共演、ブラジルのベロ・オリゾンチに出かけたり、ウルグアイのモンテビデオ、スペインのマドリッド、米国のニュー・ヨークでもショーの経験を持つ。一児の父でもあるフリアン・モウリン夫妻による子供向け音楽プロジェクト「カンシオネス・カリンバ」で制作したアルバムが2017年6月11日に発売。
      JULIAN MOURIN / CANCIONES KALIMBA (6.11release)

       

      伊藤亮介 / ryosuke itoh e shiho

      [プロフィール]

      2005年より東京・神楽坂でアルゼンチン・ブラジルからの輸入盤セレクトCDショップ /レーベル (有) 大洋レコードを運営。雑誌・書籍のディスク・レヴュー原稿や、他レーベルでリリースされたアルバムのライナーノーツを執筆。不定期ながらラジオの選曲や出演も行ってます。その傍ら南米のS.S.W.たちと直に触れ研磨した表現、親密な雰囲気にこだわった夫婦デュオ”ryosuke itoh e shiho”として自作自演の作品制作、来日アーチストの前座、日本語訳のヴァージョン歌詞の書き下ろしなども行ってきました。(2016年には、フェルナンダ・タカイに提供した”Kobune”が、ブラジルの連続ドラマ主題歌に採用。)今となっては珍しい8cmCDRの形態でboøwy 歌曲集や原田知世歌曲集など四作を発表、川沿い音楽やノーヴォス・コンポジトーレスという日々触れる音楽のフィルターを通した新鮮な解釈、そしておうちのなかで娘のコーラスなどを交えたアコースティック宅録の手法 - 空気感を大事にするため、唄とギターは同時に録音。この声とギターとフルートのデュオ・プロジェクトが足跡を再録・新録で綴るCD作品「Minha Estrada」(TAIYO 0031)を2017年6月24日に発売。

      ryosuke itoh e shiho / minha estrada (6.24 release) 

       

      6.21 wed 高円寺 Doggie Boggie 

      東京都杉並区高円寺南1丁目5-4 高円寺サンハイツB1F

      開場19:00 開演20:00

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 03-3317-2806 または mikiemo0124アットgmail.com (アットを@に変えてお申し込みください)

       

      6.23 fri 岡山 Kamp

      岡山県岡山市北区奉還町3丁目1-35

      開場 19:00 開演 19:30

      DJ & トークショウ : moderado music 岡本方和 x 大洋レコード・伊藤亮介

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 moderadomusicアットgmail.com (アットを@に変えてお申し込みください)

       

      6.24 sat 神戸 ボナルー・カフェ

      兵庫県神戸市須磨区須磨浦通 4-6-16 2F

      開場18:30 開演 19:30

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 078-737-2480 または infoアットbonnaroocafe.com (アットを@に変えてお申し込みください)

       

      6.25 sun 大阪 chef-d'oeuvre シェ・ドゥーヴル

      大阪府大阪市阿波座1-9-12

      開場17:00 / 開演18:00

      DJ : nicheishida

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 06-6533-0770 または infoアットniche-exp.jp(アットを@に変えてお申し込みください)

       

      6.27 tue 名古屋 Cafe Dufi

      愛知県名古屋市中区新栄 3-17-11

      開場 19:00 開演 20:00

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 052-263-6511

       

      6.29 thur 神楽坂 フラスコ
      東京都新宿区神楽坂6-16
      GIGs : Julian Mourin / ryosuke itoh e shiho 
      開場 18:30 / 開演 19:00
      予約 3,000円 / 当日 3.500円(共にドリンク別、ご帯同のお子様は無料)

      大洋レコードHPご予約フォーム→ ☆ 6/29神楽坂フラスコのご予約フォームはこちら ☆
      (クリックするとメールが立ち上がりますので、ご記入の上送信して下さい。)

      問・03-3235-8825 

       

      7.1 sat 札幌 UNTAPPED HOSTEL 別館 

      北海道札幌市北区北18条西4-1-8 

      開場 18:30 開演 19:30

      予約3,000円 / 当日3,500円(共にドリンク別)

      予約・問 聴雪庵(ちょうせつあん)札幌市中央区南5条西4丁目すすきの寿ビル1階 011-555-4953

      担当:小島 メール予約 infoアットchousetsuan.com (アットを@に変えてお申し込みください)

      「代表者お名前」「電話番号」「人数」をお知らせください。24時間受付しております。

       

      フリアン・モウリン共々、各地で皆様とお会いできるのを楽しみにしております!

      よろしくお願いします。


      ブラジル北東部の新しい潮流 その3+ 週末・来週の予定 + TAIYO 0031 発売情報

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        [新譜案内その1]

        ピアノの弾き語りを軸に据えたゼー・マノエウの登場、そしてジュリアーノ・オランダがプロデュースした女性シンガー - イザドラ・メロの傑作。リズム推しと泥臭いブルーズ感が特徴的だったブラジル北東部音楽の印象を変えるここ最近の新鮮な流れにまたひとつ注目の作品。

        ALMÉRIO / DESEMPENA (ブラジル直輸入盤CD 1,824円+税)

        ペルナンブーコ州アルチーニョで生まれた36歳のシンガー - アルメーリオの二作目は、コンポージングや楽曲提供に自演、プロデュースとマルチな才覚を発揮するジュリアーノ・オランダのプロデュースでナチューラ・ムジカルの協賛を得て制作されたもの。アート・ワークからも察せられる通り、ネイ・マトグロッソに端を発し、最近だとフィリーピ・カットー、舞踏家でもあるリネケールらオネエ系、中性的な系譜に身を連ねるシンガーです。自作楽曲に、プロデューサーのジュリアーノ・オランダの作品、そしてイザベラ・モライス m-4"Segredo" やマルチンスら周りの音楽仲間たちの作品も採り上げて、言葉に重きを置いたパフォーマンスにファルセット・ヴォイス、そしてザブンバやピファーノといった北東部特有の楽器を奥底のアイディンティティとして用いた、エッヂの効いたアコースティックなプロダクションが施されており、クオリティは非常に高いものがあります。中でも奥行きをもたらすフィリッピ・モレイラ・サリスのフルートや生ピアノがハイブリッドなアレンジの中に映えており、m-7"Por que voce"などはポピュラー歌曲としても秀逸。ベテランのエルバ・ハマーリョがm-5"Do Avesso"にゲスト参加。

         

        [週末・来週の予定 ]

        *5月は気付けば日曜を全休としてきてしまいましたが、今度の28日は通常通りに営業します。気になる仕入れ貨物の入荷状況ですが、来週の前半にアルゼンチンからのまとまった入荷が予定されており、また来週いっぱいに入るかどうかは神のみぞ知るという状態ではあるのですが、サンパウロから注目のジャズ・ピアノ奏者のソロ名義作も現在太平洋上を日本に向けて飛行中の模様です。

        ←左のサイド・バーにイベントお知らせを掲示しているのですが、ひとつ楽しみなイベントが増えました。

         

        5/29 (月) Yokohama O-SITE

        横浜に入る悦び10
        〜交流戦直前の決起集会〜
        吉川正洋(芸人・ダーリンハニー)
        サンキュータツオ(芸人・米粒写経)
        春日太一(映画史・時代劇研究家)
        村瀬秀信(ライター「4522敗の記憶」)
        【ゲスト】鈴木尚典

        OPEN    18:30  START    19:30
        ADV 2,200円 / DOOR 2,700円  [ DRINK  別 ]
        INFO : 045-328-3090

         

        横浜DeNAベイスターズを愛する者たちによるトーク・ショーへ赴いて、今回も開演前の束の間、伊藤亮介ソロ(大洋レコード)で応援歌弾き語りの プチGIG をさせていただきます。よろしくお願いします。

         

        そしてこちらは以前よりサイド・バーにてイベント参加を告知しておりましたが、正式なタイトルなど決定したようです。

        5/31 (水) 渋谷 Bar Music 
        Bar Music 7周年前夜祭だよワールド・ミュージック・バイヤー集合の2017年上半期ベスト大会 
        [DJ (選曲)]

        花田 勝暁(月刊Latina編集長)

        伊藤 亮介(大洋レコード)

        江利川 侑介(disk union) 
        [info]03.6416.3307  
        ※通常営業スタイルで、20:00~24:00の開催です。
        ※Music Charge ¥500 

         

        私、いちどはDJ廃業を勝手に宣言した身ですが、Bar Music のアニヴァーサリー関連企画と聞いて欠席するわけにいきませんよね。よろしくお願いします。

         

        手前味噌でナルシスティックな告知が続いて誠に恐縮なのですが、輸入盤CD取扱業の傍ら育んできたモチベーションの源、自作自演活動の音源を納めた作品をいよいよ白日の元に晒す日が決定しましたのでお知らせします。「人前に何かを提示、表現する立場に身を置いてみてこそ、音楽の内容に没入できる。これは言い過ぎだろうか。」ティーンエイジャーでギターを手にした時から言い知れないほどの生き恥を掻いてまいりました。また唄やギターはそのひととなりを表すということを申した友人もおります。いろんなことを俯瞰して見ることができるようになったのも最近のことなので、遅きに失したにしろ、誰もが携われるわけではない好きな音楽の仕事を続けてこられたことに本当に感謝します。もしこの自演の方でも、ほんの少しでも勇気や楽しい時間をご提供することができたなら、この上ない幸いです。

         

        [新譜案内その2/ご予約商品]

        ボサ・ジャパ・ノヴァ集大成。ブラジル・アルゼンチンからの輸入盤CD店 - 大洋レコードの店主夫妻による、声とギターとフルートのデュオ・プロジェクトが足跡を再録・新録で綴る。

         

        ryosuke itoh e shiho / minha estrada (TAIYO 0031 1,750円+税 6/24発売・ご予約商品)

        そもそものきっかけは伊藤が中学・大学の同級生たちと組んでいたビーカーズというバンドにメン募をみた志保が応募してきたことでした。2005年より東京・神楽坂でアルゼンチン・ブラジルからの輸入盤セレクトCDショップ /レーベル (有)大洋レコードを運営。雑誌のディスク・レヴューや、他レーベルでリリースされたアルバムのライナーノーツも執筆。不定期ながらラジオの選曲や出演も。その傍ら南米のシンガー・ソングライターたちと直に触れ研磨した表現、親密な雰囲気にこだわった夫婦デュオ”ryosuke itoh e shiho”として自作自演の作品制作、来日アーチスト(トミ・レブレロ、チエー、フロレンシア・ルイス、ジザリー from jazz sweet jazz)  の公演制作とその前座、日本の敬愛するミュージシャンたちを招聘してのイベント制作・共演(sakana、popoyans、近田ゆうき、saigenji 、山本のりこ、ヒガシノリュウイチロウ)、  日本語訳のヴァージョン歌詞の書き下ろしなども行ってきました。(2016年には、フェルナンダ・タカイに提供した”Kobune”が、ブラジルの連続ドラマ主題歌に採用。)今となっては珍しい8cmCDRの形態でboøwy 歌曲集や原田知世歌曲集など四作を発表、川沿い音楽やノーヴォス・コンポジトーレスという日々触れる音楽のフィルターを通した新鮮な解釈、そしておうちのなかで娘のコーラスなどを交えたアコースティック宅録の手法 - 空気感を大事にするため、唄とギターは同時に録音。この集大成的作品「Minha Estrada」(TAIYO 0031)ではこれらのep群収録曲から自作曲を再アレンジ、再録したものをも多く収録。ブラジル音楽に傾倒するきっかけとなったボサ・ノヴァ曲の日本語ヴァージョン(“Tarde em Itapoã””Lugar Bonito”)の新録、高校の軽音楽同好会ではじめて歌った思い出の”Dancing in the pleasure land”('86・BOØWY)、ブラジル音楽的なハーモニーを持つことに気づかされた林哲司作”どうしてますか”(’86・原田知世)など他では為し得ないロジカルなレパートリーが全11曲。マスタリング:ambiencephono 大原一記。カバーアート : Lili Itoh。店舗の12周年を記念してアルゼンチンのS.S.W. フリアン・モウリンと伊藤亮介ソロが全国をツアー予定。

         

        Tarde em Itapoã (vinicius de moraes - toquinho) / ファーム / おさるの知恵遊び / Lugar Bonito (caros lyra) / サルビーニャ* / 冬生まれ / Dancing in the pleasure land (kyosuke himuro - tomoyasu hotei) / 黄色い鼻の猫 / どうしてますか (shun taguchi - tetsuji hayashi) / Lily / Kobune (ronaldo boscoli - roberto menescal)            *臼井智和(cello) 参加

         


        ニュー・ウエーヴ通過後のアート・ロック的要素を醸し出すホワイト・ファンク、サンパウロの前衛音楽ムーヴメントを今に継ぐスペシャルなプロジェクト 

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          *明日の24日は水曜日で定休となります。

           

          先日ご紹介差し上げたキコ・ヂヌッチのポスト・パンクなアルバムをはじめ、いまサンパウロで活躍するメタ・メタパッソ・トルトらクルビ・ダ・エンクルザと呼ばれる前衛志向のグループたちやその構成員たち、アヒーゴ・バルナベーのバックから派生したclのアンサンブルが特徴のクアルタベー、そしてトゥリッパ・ルイスイアラ・ヘンノマリアナ・アイダールには直接的にその遺伝子が作用しているのが、ヴァングアルダ・パウリスタというムーヴメント。 と日本でいくら声を大にしてもなかなか伝わりにくいのが現状ですが、ではフェラ・クティらのアフロ・ビートにインスパイアされて、ニュー・ウエーヴ・サウンドのなかにファンクを取り入れたトーキング・ヘッズ、そこからデヴィッド・バーンがバイーアに帰ってGSの店員をしていたトン・ゼーに音楽シーンへの回帰を促し、と音楽の影響は世界を巡り巡っているわけです。少々ここまで脱線気味ですが、そのヴァングアルダ・パウリスタ・ムーヴメントにナー・オゼッチらのグルーポ・フーモと並び称されたのが、イタマール・アスンサォンというシンガー。惜しくもイタマールは2003年に亡くなってしまうのですが、娘のアネリッシ・アスンサォンはアフロ・ブラジルとレゲエを融合させたサウンドでアルバムを二作発表しています。

           

          このイタマール・アスンサォンのバックを務めていたのが、バンド - イスカ・ヂ・ポリーシア。イタマール亡き後もイレギュラーでショーを行ったりしていた模様ですが、初となるバンド単体での作品が発表されました。これがニュー・ウエーヴ通過後のアート・ロック的要素を醸し出すホワイト・ファンクを満載したご機嫌な一枚。ボカート(tb)、アルナルド・アントゥネス、ゼカ・バレイロ、トン・ゼーがゲスト参加。

          ISCA DE POLÍCIA / ISCA - VOLUME 1 (ブラジル直輸入盤CD 1,787円+税)

          バンドのオリジナル・メンバーであるパウロ・ルプチ(b)を中心に、ソロ・シンガーとして耽美的な作品を発表しているヴァンジ・ミレー(vo)、トゥリッパとグスタヴォ・ルイス(フイス)姉弟の実父であり、ジャーナリストとしても活動するルイス・シャガスらが再集結。ペリクリス・カヴァルカンチ、アルナルド・アントゥネス、アヒーゴ・バルナベー、イアラの父であるカルロス・ヘンノにトン・ゼー、そしてパウロやヴァンジらバンド・メンバー。80年代からのヴァングアルダ・パウリスタの時代に多くの楽曲を書き、尚且つ現役を貫くコンポーザー陣のうち何人かが自作曲にゲスト参加をしたりしながら、アフロ・マナーの裏拍に構えたベース、シングル・コイルegのカッティング、掛け合いも含んだ多勢のコーラス・ワーク。艶かしい妖しさと乾いたグルーヴは決して懐古主義のみに留まらない先鋭の格好よさで迫ります。


          清々しくコンテンポラリーなサンパウロのショーロ・トリオ

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            こう夏日が続くと一服の清涼剤のように爽やかな現代のサロン・ミュージックを聴きたくなります。

            サンパウロで2013年に結成されたトリオ・ショーロ・モデルノは、ショーロ・グループの編成としては異例のジャズ・ドラムをも含むトリオで、音楽学校ソウザ・リマで教鞭をとるペドロ・ハモス(カヴァキーニョ、テナーg)と兄弟のパウロ・ハモス(7弦g)のデュオに、ドラム科で頭角を表していたヂエゴ・ペレイラ(drs) を招き入れたのがはじまり。冒頭からコンテンポラリーなヴォイシングの施されたアンサンブルが溢れ出し、これもショーロとしては異例のヴォーカリーズ/スキャットが入った瑞々しいトラックも。ジャコー・ド・バンドリン作m-4"Cristal"の新鮮なヴァージョン、洗練のリーダー作を発表しているギリェルミ・ヒベイロ(acc)ゲスト参加のm-5"Valsa das Princesas"、ヴィトール・アルカンターラ(ss) が参加したm-7"Frevo das Galegas" 、ジャヴァンらとの共演でも知られるシザォン・マシャード(b)が参加したネネー作のm-11"Choramingando"、すべるように滑らかなフレーズの応酬とやわらかに弾むアコースティック・リズムは従来のサンバーショーロの枠に留まることなく、スムースという形容句がまさにぴったり。

            TRIO CHORO MODERNO / BOLO DE FUBÁ (ブラジル直輸入盤 1,806円+税)

             



            PR

            大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

            ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

            東京都新宿区赤城下町10-10 東京メトロ東西線神楽坂駅1b出口3分。

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            が定休日です。 2022年5月26日、大洋レコード&Delicatessen として移転 OPEN。 11時〜18時の店舗営業、(土曜は14時~18時)。毎水曜・日曜・祝日定休とさせていただきます。

            03-3235-8825


            WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて


            * information

            [以下の音楽雑誌に店主が寄稿しました]


            「ミュージックマガジン」ミナス特集にレコード・レビューを寄稿予定。(2022/6)


            FI MAROSTICA / VISÃO DO MAR (RCIP-0321 2021.6.30) ライナーノーツ


            ラティーナ2月号 (2020/1/20発売)

             

            「20年代はこの国の音楽に注目したい」


            e-magazine LATINA 「いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノへのロング・インタヴュー」(2022年2月23日)


            [国内盤リリースのご案内]

            Flor Sur Cello Trio, Airena Ortube & Julian Beaulieu / Un Solo Jazmin (大洋レコード国内盤CD 2022.7.23発売)好評発売中!


            SALOMÃO SOARES & VANESSA MORENO / YATRA-TÁ (TAIYO0041 2022.2.28) 好評発売中!


            VANESSA MORENO / SENTIDO (TAIYO0040 2021.6.26) 好評発売中!


            Carlos Aguirre / Canciones I 譜面集 46p(TAIYO0039 2020.12.26) 好評発売中!


            TINCHO ACOSTA (TAIYO0038 2020.8.28) 好評発売中!


            CHICO BERNARDES (TAIYO0037 2020.7.31) 好評発売中!


            MERY MURUA & HORACIO BURGOS / ROBLE 10 AÑOS (TAIYO0036 2020.6.13 release 限定盤) 好評発売中!


            ENSAMBLE CHANCHO A CUERDA / POSDATA (TAIYO0035 2018.12.22 release 限定盤) 好評発売中!


            FERNANDA TAKAI / O TOM DA TAKAI (TAIYO0034 2018.6.5 release) 好評発売中!


            TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0033 2018.3.15 release) 好評発売中!


            PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

            好評販売中!


            ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

            販売中!


            [メディア情報]

            2022/5/31 (火) 15時 TOKYO FM 「The TRAD」 (パーソナリティ:稲垣吾郎) 生出演。初夏・新緑に似合うブラジル音楽を紹介させていただきました。


            2022/1/28 (金) 7:20分頃~ 放送予定 フジテレビCX系 『めざましテレビ』"なにわ男子のなんでやねん!" にて、長尾謙杜(なにわ男子)さんにブラジル・アルゼンチン音楽専門店 - 大洋レコードを取材していただきました。


            [記事掲載のご案内]

            2024年2月20日発売 雑誌「MINA(ミーナ)」4/5月号 "TOKYO MANIAC SHOP探訪"に大洋レコードの記事をご掲載いただいております。


            2022年12月 雑誌(ZINE) WAVE vol.2 “めくるめくCDの世界” 雨と休日さんやsnsでお見かけする100円CDディガーに8cm CD専門dj...錚々たる面々に混じって取材記事をご掲載いただきました。

            2021年11月20日発売、雑誌「散歩の達人12月号」神楽坂・飯田橋特集に当店が掲載されました!前回の掲載から何と8年ぶり、通算3回目の登場となります。


            2020年7月フリーペーパー 「新宿プラス vol.12」 #音楽のまち新宿 #武田真治 #saxplayer にご掲載いただきました。


            体験型アミューズメント・キッザニアの広報記事「キッザニアの窓」に大洋レコード伊藤のインタビュー記事とおすすめタイトルをご掲載いただきました。

            「親子で楽しむ、はじめての音楽」Vol.3 南米音楽



            女の子のスポーツライフをもっとファッショナブルに。「HBハミングバーズ」2018 Summer vol.14 に"Playlist for Summer"としてオススメ5作品の小さなレヴューを書いています。


            5/9発売 「POPEYE 6月号 "僕たちの好きな音楽。"」にて大洋レコードが掲載されます。川沿い音楽の取材も受けました。


            2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


            ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


            NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


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              Kazuo Ota
            • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
              伊藤亮介
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