再入荷案内 / ネルソン・カヴァキーニョ・トリビュート 『ホムロ祭り』

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    *GW中の営業につきまして ---  5/1 (日)と 5/4 (水・祝) を当初の規定通り店休日とさせていただきます。

    お待たせしました。サンパウロ - エクスペリ・サンバの雄 ホムロ・フローエスがマリアナ・アイダールやニナ・ベッケルらに提供した楽曲をギター一本/マイク一つでセルフ・カヴァーした歌曲集「Por Elas Sem Elas」のCDアルバム、好評につき売り切れ中でしたが、この度再入荷を果たしました。

    [再入荷案内 題して"ホムロ祭り"]
    ROMULO FROES / POR ELAS SEM ELAS 


    この人のギターの弾き方、おこがましいようですがすごく共感を覚えてしまうのです。この性急なバチーダ、ねじ伏せるようにギターに挑むようなタッチ、個人的にも格好よく写ります。

    旧譜も。
    ROMULO FROES / UM LABIRINTO EM CADA PE

    ホムロ・フローエスの作品でも多くの楽曲で共同制作者として名を連ねるヌノ・ハモスとクリマ、この二人の楽曲に特化した女性シンガー - マリアナ・アイダールの最新作も再入荷。
    MARIANA AYDAR / PEDACO DUMA ASA

     
    [新入荷案内]
    そしてオリジナル・アルバムとしては5作目にあたる、傑作「Barulho Feio」(=醜いノイズ)。都会の喧騒とミニマムなサンバ・カンサォンとエクスペリメント、フリー・ジャズを融合させたアルバムのアナログLP(重量盤)を仕入れました。

    ROMULO FROES / BARULHO FEIO [LP] (ブラジル直輸入アナログ盤LP 3,278円+税)

    このアルバムにて最初に響き渡るのはヴェロニカ・フェヒアーニのバックにて来日経験を持つチアゴ・フランサのサックスのブロウ。パッソ・トルトでも共に活動するマルセロ・カブラルのコントラバスとホムロ・フローエスによる生ギターのバチーダと慈愛を覚えるバリトン・ヴォイス。坦々と紡がれる内省的なメロディにクロスオーヴァーしてくる街の音(ノイズ)。YBスタジオでレコーディングしたものを町中で試聴した際に、この背景音がないのはおかしい、とノイズを被せることを発想したそう。マリオ・マンガの娘でもある女性S.S.W.マリアナ・アイダールやアリシ・コウチーニョら新たなリリック・ライターを迎え、アカペラでサンバ・カンサォン的なメロディを辿るm-5"Poeira"、ソロ作が現地で話題の女性シンガー-ジュサーラ・マルサルとアカデミックなデュエットを披露するm-7"Espera"などの新機軸もあり、フリー・ジャズやアヴァンなだけではない新たな音楽の冒険が詰まっています。CDヴァージョンでは黒いシルク印刷だったジャケット・デザインが、アナログLPではクリーム色に立体建造物(スピーカー)+カラスと変わっており、ジュリアーノ・ゴメスによる長文解説(葡語ですが)が見開き内側に刷り込まれています。


    そしてCDで二度と入荷することはないだろうと思われるホムロ・フローエスの1st「Calado」('04年)もアナログLP化されています。
    エクスペリ・サンバの原点をお手元にいかがでしょうか。お買い逃しなく。

    ROMULO FROES / CALADO [LP] (ブラジル直輸入アナログ盤LP 3,278円+税)

    まるでネルソン・カヴァキーニョの儚く哀しげなサンバ・カンサォンのように、メランコリックな旋律がサウダーヂな心地にさせる作品。元ロザンゴ・カキというバンドで二枚のアルバムをリリースしていた男、ホムロ・フローエスの初ソロ作。タンボリンやクイーカが打ち鳴らすサンバ・ビートが右斜め後方で大きく鳴り響き、中央での哀愁のサンバを弾き語るホムロの曲の良さとのエクスペリメントなアンバランスさがまたクセになりそうなほど、涙腺を刺激します。クリマとヌノ・ハモス、二人とのコラボレイトに、A面最終曲でベテラン女性サンビスタのドナ・イナーがゲスト参加、B面最終曲にてアタウルフォ・アルヴィスとノエル・ホーザをメドレーでカヴァー。フォーリャ・ヂ・サンパウロ "2000年- 2010年ブラジル音楽の最も重要なアルバム作品50枚”に選ばれています。

    LPでは音源制作から10年を経た2014年にリマスタリングされており、上記映像の音より遥かに高音質でお楽しみいただけます。

    [純新譜CDのご案内]
    '04年のデヴュー盤「Calado」以来、裏山のサンバに生きた大酒呑みのボヘミアン - ネルソン・カヴァキーニョ(1911 - 1986) からの影響を公言して憚らなかったサンパウロのS.S.W.ホムロ・フローエス。伝説のサンビスタ亡き後、ちょうど30年の節目に発表されたのが、サンパウロ・エクスペリ・サンバの雄によるリオ・オーセンティックなサンバ作家の楽曲トリビュート。チアゴ・フランサ(ts)のフリー・ジャズ・マナー、ギリェルミ・エルヂ(eg)の揺れるトレモロ、そしてホムロのバリトン・ヴォイス。前例を見ない前衛的で先鋭の眼差しのもと制作された未来世紀のサンバ・アルバム。ドナ・イナー、ナー・オゼッチ、クリオーロがゲスト参加。

    ROMULO FROES / REI VADIO - AS CANCOES DE NELSON CAVAQUINHO(ブラジル直輸入盤 2,296円+税)

    神に見放された身を歌うm-2"Nao me olhas assim"、自分の意志を保つべく耐え忍ぶ姿のm-3"Noticia"、まるでドルアーガの塔に攻め入るかの如き妖しげなファズ・トーンのリフはパッソ・トルトの盟友、ホドリゴ・カンポスやキコ・ヂヌッチ、コントラバスのマルセロ・カブラルらによるもの。キレの鋭いドラム・キットやクイーカなどサンバ打楽器はヴェリントン・モレイラ、そこにアラン・アッバヂアの生々しいtbが入って、と哀しげなマイナー旋律から一縷の希望を見出すように転調する元来の楽曲を完全に解体し、都市のノイズを被せモダイズムで刷新、再構築したネルソン・カヴァキーニョ楽曲が14曲。アナログ・シンセの変調パルスが地を這うm-5"Eu e as flores"にはベテランのドナ・イナー(vo)がゲスト参加、80年代にグルーポ・フーモでノエル・ホーザを解体カヴァーしている知性派ナー・オゼッチ(vo)がゲスト参加したm-8"Caminhando" 、ヴェーリャ・グアルダ・ムジカル・ダ・ネネー・ヂ・ヴィラ・マチウヂの面々とアカペラ+即興的 tbで繰り広げるm-9"Vou Partir"、チアゴ・フランサの吹き荒れる即興で幕をあける名曲 m-13"Luz Negra"にはアフロ・ブラジルを感じさせるヒップホップで一世を風靡したクリオーロが参加、同じく金管アレンジをチアゴ・フランサが手がけた稀代の有名曲m-14"Juizo Final"まで、攻めの姿勢を感じずに居れないアーティスティックなトリビュート・アルバムとなっています。エンボスの施されたデジパックに、企画を立案した文化機関SESCのディレクター、ホムロ本人、ホムロの共同制作者ヌノ・ハモス、三者によるポルトガル語の長文解説を掲載。



    陽光さんざめく日にオススメのシネマティークなB-ROCK、ファビオ・ゴイスの新譜

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      *明日の27日は水曜で店休日となります。

      [お知らせ]
      昨年9月、くるり主催京都音楽博覧会に2年連続で招聘され、各地でパフォーマンスを繰り広げたアルゼンチンのS.S.W./ バンドネオン奏者のトミ・レブレロですが、馬に乗って広大な平野を旅するという映画「No Va Llegar」が無事完成し、ブエノス・アイレスの映画祭BAFICIに掛けられているそうです。現地ではidea-meを用いてクラウドファンディングを募っている模様ですが、本映画作品の日本国内配給・上映はまだ決定しておりません。配給に関する委細につきましてはアーチスト本人と取り次ぐことも可能ですので、もしご興味をお持ちいただけましたら、弊店お問い合わせの項よりご連絡をいただければと思います。
      ↓英語字幕の付いたトレーラーになります。


      [新譜紹介]
      表題の通り、陽光さんざめくような今日の気候にぴったりくるのが、シネマティークなB-ROCK、ファビオ・ゴイスの新譜。トゥリッパ・ルイスがゲスト参加、クルビ・ダ・エスキーナ - ロー・ボルジスの名曲"Trem Azul" の鮮烈なカヴァーも収録。

      FABIO GOES / ZONZO (ブラジル直輸入盤 1,750円+税)

      かつて映画 「ビハインド・ザ・サン」「シティ・オブ・ゴッド」や「偶然の一致」に楽曲を提供し、そのロマンチックでシーナリーな作風が注目されるサンパウロ出身のS.S.W.がファビオ・ゴイス。詩的な感性を十分に感じさせる、くぐもった声とエレクトロニクス、そして連綿と連なるブラジルのロックの系譜を現代の感覚で刷新したダイナミズムは3作目となる本作でも健在で、1st「Sol no escuro」からベース奏者として参加してきたドゥヂーニャ・リマと二人三脚のマルチ・インストゥルメンタリストぶりでサウンドを構築しています。アルバム前半の楽曲では80's UKニュー・ウェーヴのエッセンスを盛り込んだつくりで、打ち込みで構成されたリズム・セクションの楽曲、そして今時のアーチストらしくiPhoneからカシオ・トーンなどのヴィンテージ・シンセを用いた生バンドがフルで入った楽曲群と違和感なく配されています。そして特筆すべきはレコードだったらB面にあたる後半戦。m-5"Apenas Simplesmente" には現代サンパウロのポップ・シーンを代表するトゥリッパ・ルイス(vo)とグスタヴォ・ルイス(g)の姉弟がゲスト参加、シャッフルで弾むリズムとセンチメントを感じさせる旋律が絡み合うm-6"Perto"、女性voジェニフェール・ソウザを擁するインディ・バンド - トランスミッソールが参加したm-8"Dois Lados"、スキャット・コーラスにag/egの双方を用いたフォーキーなサウンドでリノべイトしたロー・ボルジスによるミナスの名曲 "O Trem Azul"のカヴァーm-10、ブルーアイド・ソウル的な蒼いハーモニーが心地よいベスト・トラックm-11" Levanta" とカラフルに展開。



      チェロやバンドネオンもパーマネントに入り、チェンバー・アンサンブルに秀でたフレッシュなフォルクローレ・クインテート

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        毎月のショー・スケジュールが記載された冊子を設置させていただいております、ビルボードさん。充実したwebコンテンツ・ニュースの項にて好評発売中、「ヴァネッサ・モレーノ&フィ・マロスティカ - コーリス・ヴィヴァス ~ジルベルト・ジル・ソングブック」をご掲載いただきました。栗本斉さん、ありがとうございます。
        記事はこちら→


        カエターノとジルがvo,g & vo,g ふたりだけで行った素晴らしいショーのDVD+2CD+4CARD KIT 再入荷しています。
        お買い逃しなく。
        CAETANO VELOSO, GILBERTO GIL / DOIS AMIGOS, UM SECULO DE MUSICA - MULTISHOW AO VIVO (DVD+2CD+カード4枚)

        さて、今日も新入荷紹介はアルゼンチンから1タイトル。

        g,voのニコラス・ラピネを中心に、cello やp/bandoneon のメンバーがパーマネントに参加、洗練されたチェンバーなアンサンブルでビダーラやチャカレーラを革新してゆく現代的なフォルクローレ・グループがこのクレパス。デビュー盤にて驚異の充実したクオリティと16曲のヴォリュームを誇る本作は、メルセデス・ソーサのピアノ奏者でもあったポピ・スパトッコがプロデュース。リリアナ・エレーロ、カルロス・モスカルディーニらがゲスト参加。

        CUREPAS / DE SOLES Y VEREDAS (アルゼンチン直輸入盤 2,306円+税)

        チャンゴ・ロドリゲス作の"Vidala de la copla" の冒頭、深遠なバンドネオンとチェロのハーモニーに導かれ、ボンボ・レゲイロを連打したリズムが顔を覗かせるも、室内楽的なアンサンブルと豊かな唄ハーモニーに覆われてどこか高尚な雰囲気さえ感じさせる、これはジャズ的な動きとフォルクロリなハンド・クラップで洗練のアレンジを見せるm-2"Mirar"へと連なります。ダブル・ギターとピアノのポロポロ零れ落ちるような音とチェロの擦弦音の合間を流れる唄旋律でメランコリアに包まれるm-3"Soy distancia"には、同郷テンペルレイ出身のベテラン・ギター奏者カルロス・モスカルディーニが参加。 バンドネオンに沿ってスキャットから瑞々しいワルツへと展開する佳曲m-5"Crecer"  やラミロ・ガロらの弦楽四重奏が加わったm-14"Solo un dia"を始め、ニコラス・ラピスのソングライティング能力の素晴らしさが光りますが、bのマティアス・ウィルソンが作曲したインストm-13"El Pensamiento"やp/bdnのマティアス・ウィルソンが作曲したm-9"Eh, gato"など、音楽院であるコンセルバトリオ・フリアン・アギーレの卒業生を中心としたこのクインテートの構成員それぞれが卓越した技術と感覚の持ち主であることをも示しています。歌えるメンバーたちによるコーラス・ワークとアーシーなリズム・セクションが印象的なm-7"Tonada del Cabrestero"はベネズエラのシモン・ディアス曲。大御所のリリアナ・エレーロが参加したm-8 "Zamba del chaguanco"はイルダ・エレーロ曲、m-12"Maestras de Jujuy" はレオン・ヒエコの曲、と自分たちのカラーに染め上げた4つのカヴァーも秀逸。


         

        ラ・プラタの新鋭コンテンポラリー・フォルクローレ、クリバス仕入れました + 女性ヴァイオリン奏者の室内楽ジャズ・フォルクローレ・インストゥルメンタル

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          年始あたりにラティーナさんの選盤シリーズの一つとして見本盤を聴かせていただいていたのですが、仕入れの限度額や海外発注のスケジュール、国内盤制作予算、これらの兼ね合いで遅くなりました。お客さんからも「クリバスありますか」と複数回尋ねられてもいたのです。

          アカ・セカ、トリオ・ファミリア、ビーチョ・フェオ、カスターニャス・デ・カフー、アイ・フアニータ ... 連綿と連なる当店で取り扱ってきたラ・プラタ国立大学出身のアーチストたち。その誰もが川沿い音楽のエッセンスを前面に打ち出した瑞々しいコンテンポラリー・フォルクローレを展開するのですが、この系譜に名を連ねるのが若干20代前半の若者たちによるクリバス。

          cribas / la hora diminuta (アルゼンチン輸入盤 2,398円+税)

          スキャット混じりの繊細な唄声とピアノ、全曲のコンポジションを手がけるフアン・フェルミン・フェラリスが率いるクインテート。リズムよりもたおやかなハーモニーを前に出し、叙情的な世界で展開してゆくのですが、まず耳を惹くのが詩的なセンシビリティを感じずには居れないフアンの中高域に寄ったヴォーカル、そしてピアノに寄り添う対旋律や時にはリードを担うクラリネットの澄んだ音色。'14年の制作ながら、現地で、日本の音楽好きの間で、未だに話題に上るのも頷ける高いクオリティのコンセプチュアルな演奏。まるでモノクロームの無声映画の雨情風景が浮かんできそうなほどにシアトリカルなムードを持っています。



          ジャケット写真やグループ名からモノ・フォタナを想像するというのでも話題になっていますが、ライヴなどではモノ・フォンタナのカバーもやっているのですね。
          既にクリバスのカヴァーをやっているグループも現れている模様。

          本日もう一本は日本初出。先にエセキエル・マンテガ(p)らとの名盤「Negro」を発表している木管奏者ビクトル・カリオンがアレンジ・制作で関わった、女性ヴァイオリン奏者イレネ・カダリオのリーダー作。室内楽ジャズ・フォルクローレ・インストゥルメンタル。

          Irene Cadario Banda / BUENAS NUEVAS (アルゼンチン直輸入盤 2,287円+税)

          '69年コルドバの生まれで、数々のコンテストやオーケストラのソロイストの座を射止めてきたベテラン女性ヴァイオリン奏者イレネ・カダリオ。ベロニカ・コンドミらとラ・ノータ・ネグラというグループで活動したり、エステバン・モルガードのグループでレコーディングに参加したりもしています。全てがイレネのペンによる本作では、女性らしい柔らかさで高揚してゆく冒頭の"Paisana"に挿入されるチャカレーラのリズム・セッション、そして"Una y Otra Vez"  のゆったりしたビダーラのリズムなど、フォルクローレのリズムを随所にフィーチャーしつつも、ヴァースーソロ廻しーメイン・テーマというジャズのフォーマットに則ったつくり。フルートやS.サックスを操るビクトル・カリオンを始め、フレットレスbのディエゴ・ポホモフスキー、シマー・リヴァーブも導入してegとガットのどちらも巧みなマヌエル・"コキ"・ロドリゲス、tbまで吹いてしまうdrsのマルティン・ゴンサレス・プイグと、腕が立つプレイヤーたちによる技の応酬と掛け合い、"No dejes para manana" エンディングのエルメート楽曲を思わせるコーラス・ワークまで、プレイヤーたちの息遣いまで聴こえてきそうな、生のエネルギーに満ちた作品。


           

          音盤探索のお供に 執筆者のひとりとして参加したディスクガイド本 + 弊店取り扱いタイトルを掲載するディスクガイド本 販売分が入荷しました

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            私はポプラ社文庫とドラえもんで育ったと言っても過言ではないくらい、書籍の類が好きで堪りません。本当は国文学を勉強したかったし(先に経済学部に受かってからというもの張り詰めていたものが弾け = 受験というのが面倒になり、願書を取り下げました)、読むのがなくなるとちくま文庫の落語百選を繰り返し繰り返し読んでいます。本屋さんに入ると胸が高鳴るのを抑えられません。この度私めが執筆者のひとりとして参加させていただきましたディスクガイド本が発売になりました。


            TOKYO MOON MUSIC FOR LIFE - 監修・松浦俊夫(シンコーミュージック刊 2,200円+税)

            「あなたの人生を変えてしまうかもしれない391のディスク」 
            InterFM897 の人気番組「TOKYO MOON」から生まれたボーダレスな音楽ガイド。

            最新作が入荷してきているジャズ・トリオ - トリオ・コヘンチのファビオ・トーヘスをはじめ、店で扱ったことのあるブラジル/アルゼンチンの作品から、かつてフランスものを扱っている時に仕入れていたアンリ・サルヴァドール、異例のカナダ出身S.S.W.扱いで当店でもヒットしたモッキー、同じく京都出身の日本が誇るインスト・デュオ mama!milk、店で扱いはなくとも愛聴しているホセ・ゴンザレスや原田知世に至るまで全体でみると数は少ないですが、ディスク・レヴューを書かせていただいております。

            次の日曜日の24日、執筆者の一人でもある中村智昭さんのお店 渋谷 BAR MUSIC でリリース・パーティー的位置付けのイベントが行われます。私も店を閉めてからの後半にお客として駆けつけようと思っておりますので、お時間のございます方は是非。
            4/24 Sun. TOKYO MOON
            [DJ]松浦 俊夫(HEX / InterFM “Tokyo Moon”)
            [at]渋谷 Bar Music
            [info]03.6416.3307
            ※通常営業スタイルで、19:00~23:00の開催です。
            ※Music Charge ¥1000

            実は今回のこのディスクガイド本のお話ですが、United Future Organizationで知られる松浦俊夫さんと失礼ながら今まで面識がなかったところ、本ブログの記事をしばしば目にしていただいていたそうで、急遽私のところにオファーを頂いたのでした。非常に光栄です。そしてレビューを書く中で、私に振っていただいたカルロス・リラの「Sarava!」('70年)を深く聴き直してみると、かつて大好きだったアルバムであること、"Lugar Bonito" の名曲としての佇まい、これらを再認識した私は過日出演しましたお台場ブラジルカーニバルでこの曲の日本語歌詞ヴァージョンを舞台にかけることに決めたのでした。(*動画リンク→)他にも個人的に再評価の渦が巻き起こり、日々熱狂しております原田知世さん(*動画リンク→ 注・ご本人の動画ではございません。男性41歳によるカヴァーです)について書かせて頂けたり、このお仕事を請けさせていただいたおかげで気付いたこと、思い出したことが幾つもございました。この場を借りて御礼申し上げます。

            そして店の片隅に閲覧用として一部のみ置いてあるフリーペーパー「素晴らしきメランコリーの世界」。これはHMV渋谷クローズの際に頂いてきた貴重なものですが、此処に端を発する書籍がHMV 山本勇樹さん監修の「Quiet Corner」。今日まで閲覧用として一部を購入し店頭に置いておりましたが、お客様からの「これは買えますか?」との声にお応えして販売分を仕入れました。こちらには日頃よりお世話になっております執筆者の方々が、国籍を問わず300もの静かな音盤についてレビューしています。店で扱っているタイトルも数多く掲載。

            QUIET CORNER a collection of sensitive music -監修・山本勇樹(シンコーミュージック刊 1,700円+税)

            「クワイエット・コーナー 心を静める音楽集」
            叙情と詩情に満ち溢れた、素晴らしき作品たちとの出会い。
            幅広い音楽ファンの間で話題になっているHMVのフリーペーパー「Quiet Corner」が待望の書籍化。"クワイエット”で"センシティヴ"な感覚を通奏低音に、12のテーマのもと、ジャズ/ワールド・ミュージック/SSW/アンビエント/ポスト・クラシカル/エレクトロニカなど、ジャンル〜国〜年代を超えて約300枚の作品をセレクト。日常生活に優しく寄り添い、ささやかな幸せと豊かな彩りを届けてくれる一冊。

            その他、世界の音楽情報雑誌ラティーナの5月号も店頭にて販売しております。


            PR

            大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

            ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

            東京都新宿区赤城下町10-10 東京メトロ東西線神楽坂駅1b出口3分。

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            が定休日です。 2022年5月26日、大洋レコード&Delicatessen として移転 OPEN。 11時〜18時の店舗営業、(土曜は14時~18時)。毎水曜・日曜・祝日定休とさせていただきます。

            03-3235-8825


            WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて


            * information

            [以下の音楽雑誌に店主が寄稿しました]


            「ミュージックマガジン」ミナス特集にレコード・レビューを寄稿予定。(2022/6)


            FI MAROSTICA / VISÃO DO MAR (RCIP-0321 2021.6.30) ライナーノーツ


            ラティーナ2月号 (2020/1/20発売)

             

            「20年代はこの国の音楽に注目したい」


            e-magazine LATINA 「いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノへのロング・インタヴュー」(2022年2月23日)


            [国内盤リリースのご案内]

            Flor Sur Cello Trio, Airena Ortube & Julian Beaulieu / Un Solo Jazmin (大洋レコード国内盤CD 2022.7.23発売)好評発売中!


            SALOMÃO SOARES & VANESSA MORENO / YATRA-TÁ (TAIYO0041 2022.2.28) 好評発売中!


            VANESSA MORENO / SENTIDO (TAIYO0040 2021.6.26) 好評発売中!


            Carlos Aguirre / Canciones I 譜面集 46p(TAIYO0039 2020.12.26) 好評発売中!


            TINCHO ACOSTA (TAIYO0038 2020.8.28) 好評発売中!


            CHICO BERNARDES (TAIYO0037 2020.7.31) 好評発売中!


            MERY MURUA & HORACIO BURGOS / ROBLE 10 AÑOS (TAIYO0036 2020.6.13 release 限定盤) 好評発売中!


            ENSAMBLE CHANCHO A CUERDA / POSDATA (TAIYO0035 2018.12.22 release 限定盤) 好評発売中!


            FERNANDA TAKAI / O TOM DA TAKAI (TAIYO0034 2018.6.5 release) 好評発売中!


            TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0033 2018.3.15 release) 好評発売中!


            PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

            好評販売中!


            ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

            販売中!


            [メディア情報]

            2022/5/31 (火) 15時 TOKYO FM 「The TRAD」 (パーソナリティ:稲垣吾郎) 生出演。初夏・新緑に似合うブラジル音楽を紹介させていただきました。


            2022/1/28 (金) 7:20分頃~ 放送予定 フジテレビCX系 『めざましテレビ』"なにわ男子のなんでやねん!" にて、長尾謙杜(なにわ男子)さんにブラジル・アルゼンチン音楽専門店 - 大洋レコードを取材していただきました。


            [記事掲載のご案内]

            2024年2月20日発売 雑誌「MINA(ミーナ)」4/5月号 "TOKYO MANIAC SHOP探訪"に大洋レコードの記事をご掲載いただいております。


            2022年12月 雑誌(ZINE) WAVE vol.2 “めくるめくCDの世界” 雨と休日さんやsnsでお見かけする100円CDディガーに8cm CD専門dj...錚々たる面々に混じって取材記事をご掲載いただきました。

            2021年11月20日発売、雑誌「散歩の達人12月号」神楽坂・飯田橋特集に当店が掲載されました!前回の掲載から何と8年ぶり、通算3回目の登場となります。


            2020年7月フリーペーパー 「新宿プラス vol.12」 #音楽のまち新宿 #武田真治 #saxplayer にご掲載いただきました。


            体験型アミューズメント・キッザニアの広報記事「キッザニアの窓」に大洋レコード伊藤のインタビュー記事とおすすめタイトルをご掲載いただきました。

            「親子で楽しむ、はじめての音楽」Vol.3 南米音楽



            女の子のスポーツライフをもっとファッショナブルに。「HBハミングバーズ」2018 Summer vol.14 に"Playlist for Summer"としてオススメ5作品の小さなレヴューを書いています。


            5/9発売 「POPEYE 6月号 "僕たちの好きな音楽。"」にて大洋レコードが掲載されます。川沿い音楽の取材も受けました。


            2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


            ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


            NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


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