フュージョニックなコンテンポラリー・フォルクローレ女性シンガー- シルビア・アラマジョの新作+通販送料改訂のお知らせ+ラジオ出演のお知らせ+今週末は名古屋・東京 - トミ・レブレロ・ツアー

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    今日は店休日の水曜日ですが、金曜には名古屋・新栄のCafe Dufiで、土曜日には大洋レコードのお膝元(立場は勿論逆ですが)神楽坂・毘沙門天でトミ・レブレロのライヴがございます。名古屋では愛知のご当地アーチストNarco との共演、そして神楽坂ではロックバンドくるりから佐藤征史さんが友情出演で共演致します。おかげさまで東京公演はお席が埋まりつつあります。皆様、ぜひお早めのご予約をいただきましたうえ、ご来場いただければ幸いです。

    10月2日(金) 名古屋 CAFE DUFI 
    開場 18:30 開演 19:30

    w/
    NARCO
    音響 /上沖弘明(samba town)

    料金:ご予約 2,500円 当日 3,000円 +別途飲食代要
    ご予約・お問い合わせ: CAFE DUFI 電話052-263-6511
    会場:
    CAFE DUFI [カフェ ドゥフィ] 名古屋市中区新栄3丁目17-11

    10月3日(土) 東京 神楽坂毘沙門天善國寺書院 
    開場 18:00 開演 18:20 (都合により前座の開演時間が少し早まりました)
    TOMI LEBRERO (bandoneon, vo, ukulele, g) 
    友情出演 /佐藤征史(b, くるり)、三重野徹朗(b)、伊藤亮介(g)、志保(flute)
    前座 /ryosuke itoh e shiho (大洋レコード)
    音響 /福岡功訓(FLY SOUND) 画像オペレーション /河野洋志(bar buenos aires) ドリンク /Arrivee (神楽坂6-24)
    料金:ご予約 2,500円 当日 3,000円 +1ドリンク別途500円
    ご予約はコチラからお願いします。

    先週ラジオ放送の予定が2件あるとお伝えしましたが、のちの1件が今週に持ち越しとなっている様子です。
    FM J-WAVE 81.3Mhz 「BEAT PLANET」内 "Supreme Sounds" のコーナー、10/1(木)昼の12:30過ぎに放送予定となります。伊藤が選曲・出演をしていますので、関東圏の方はラジオで、関東以外の方はradiko でお昼休みのひとときに耳を傾けていただければ幸いです。

    また、メールマガジンでお知らせしておりますが、ヤマト運輸メール便速達サービス終了に伴い、大洋レコードのwebショップ送料を改訂させていただきます。税込200円でしたのを、税込300円とさせていただきます。以下詳細です。
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    これまでCDを配送するに便利な方法のひとつでありました、「クロネコメール便」が残念ながら9/30でサービスを終了してしまいます。
     そこで10/1からの新しい方法を探ってきましたが、これまで通り安全な配送と荷物の追跡を可能にし、お客様への送料の負担も少なくする方法としまして、「ネコポス」便での配送にすることにしました。
     そこで、10/1よりCD配送の送料につきまして下記のように変更させていただきます。

     ヤマト・ネコポス便送料/宅急便送料/郵便局の代引の送料:200円 → 300円税込
     ヤマト便配送/郵便局の代引きの配送共に、7000円以上お買い上げのお客様は、送料無料 
     (※これまでは、10000円以上お求めのヤマト便配送のお客様のみ、送料無料としておりました。代引き手数料は変わらず別途300円かかります。)

     1枚お求めの場合には送料が少し上がってしまいますが、3枚くらいご購入の場合に、送料がサービスとなる感じです。これからもどうぞよろしくお願い致します。
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    時代がコンフュージョンすると、音の好みもフュージョンに移りゆくのでしょうか。そして僕は途方に暮れる、は大沢誉志幸の「コンフュージョン」収録です。布袋さんに大沢選手と呼ばれているそうです。まったく文脈とは関係ありません。

    話を戻しますが、ジャズ・フュージョンというものに私、実を言うと以前は抵抗があったのですが、すんなりと体に入ってくるようになりました。ブルーノートのフェスでパット・メセニーが招聘されていますから、時の流れなのかも知れません。震災、原発事故、庶民を顧みない経済政策で疲弊した私たちを優しく労わってくれたカルロス・アギーレを中心としたクワイエットな音楽の流れ。カルロス・アギーレ・グルーポやルス・デ・アグアのベース奏者、フェルナンド・シルバもフレットレスのeb を用いていますし、現代ジャズとフォルクローレのクロスオーバーした音楽にはフュージョンのエッセンスを多々感じるものです。時にはDX-7なんじゃないかと聞き紛うほどいなたい音色を好んで使う鍵盤奏者もアルゼンチンには結構いらっしゃいます。不思議と違和感を感じないようになっているのは、プライヴェートで80年代の音源ばかり好んで聴いているからだけではないはずです。

    ラ・プラタ出身の女性シンガー/ピアノ奏者/コンポーザー、シルビア・アラマジョ4枚目のアルバムは、ワーリッツァーなどepの音色と澄んだ瑞々しい歌声に強固なリズム隊がしっかり裏を固めた、アーバンなAORテイストと川沿い音楽の爽やかな疾走感に溢れたフュージョニックなコンテンポラリー・フォルクローレ作品となっています。

    SILVIA ARAMAYO / 
    NOCTILUCAS (アルゼンチン直輸入盤 2,259円+税)
    ピアノをヒラルド・ヒラルディ研究院で、作曲をラ・ファクルタッド・デ・ベラス・アルテスで学んだのちもギジェルモ・クレインとヴェロニカ・コンドミのレッスンに通って居たシルビア・アラマジョは現在40代前半で、ちょうど音楽キャリアも脂がのりきった時期を迎えています。定評のある永遠の若さを携えた歌声と特定のフォルクローレ・リズムだけに捉われずに紡がれる自由なコンポジション。前述のように十分な音楽素養を備えていますので、趣向としては瑞々しい川沿い音楽にコンテンポラリー・ジャズのエッセンスを散りばめてあるように思います。そもそもがアルゼンチンのみならず北米でもその名を知られるピアニスト - ギジェルモ・クレインの作品で'05年、ヴォーカリストとしてフィーチャーされたのが後のソロ・キャリアと連なっていくのですが、いままでにブラジルのレニーニらが楽曲提供を行った作品など3枚のアルバムを発表、本作が4枚目。デュオとしても共に活動するアルバロ・トーレス(key)、エドゥ・ヒアルディナ(drs)、マティアス・メンデスら (b) のクアルテート編成を中心に、ピアノのソロ弾き語りm-4"Te llevo"があったり、ドラムのエドゥがegを被せたm-11"Viajera"など編成の抜き差しで見せるヴァリエーション、ブルーアイド・ソウル〜AOR のフレイヴァーが漂う楽曲でのコズミックな鍵盤の音色で誘う仮想未来の空間、m-10"Mientras" のように生ピアノのリフと川沿い音楽のチャームフルなハーモニーを前面に押し出しながら複合リズムを刻むプレイヤー冥利にこだわった作品まで、ポピュラリティと演奏の奥深さが両立した傑作。




    10/3 トミ・レブレロ毘沙門天 友情出演者 発表+ 小編成サンバと室内楽を融合させたアルフレード・デル・ペーニョのインスト・アルバム+ チャランゴ奏者のコンテンポラリーなインスト作

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      10/3 (土)神楽坂毘沙門天善国寺書院でのトミ・レブレロお座敷ライヴ。順調にご予約をいただいておりますが、ここで当日のメイン・アクト - トミ・レブレロのショーで佐藤征史さん(くるり/ b)の友情出演が決定しましたのでお知らせさせていただきます。

      10月3日(土) 東京 神楽坂毘沙門天善國寺書院 
      開場 18:00 開演 18:20 (都合により前座の開演時間が少し早まりました)
      TOMI LEBRERO (bandoneon, vo, ukulele, g) 
      友情出演 /佐藤征史(b, くるり)、三重野徹朗(b)、伊藤亮介(g)、志保(flute)
      前座 /ryosuke itoh e shiho (大洋レコード)
      音響 /福岡功訓(FLY SOUND) 画像オペレーション /河野洋志(bar buenos aires) ドリンク /Arrivee (神楽坂6-24)
      料金:ご予約 2,500円 当日 3,000円 +1ドリンク別途500円
      ご予約はコチラからお願いします。


      9/22 岡山のカフェ・モヤウ。日頃よりお世話になっている流しのCD屋 moderado music 岡本さんのコーディネイションで、ローカル・イベンターの猪木さんをご紹介いただき、古民家カフェの地下という特別な場所でアンプラグドでトミ・レブレロのショーを行いました。親密な距離とヴィンテージな調度品はトミの演り慣れたパチャを思い起こさせ、ツアー初日というには充実しすぎた演奏の内容でした。当日のアーチストの思いつきから不精私めも1~2曲参加しているのですが、ギターを弾くのに「わたしはギター」Tシャツを着て行って少々シュールな姿をお見せしてしまいました。猪木さんが18日が誕生日だったトミ宛にケーキを用意してくださったのも素敵なサプライズでした。最後にカフェに飾ってあった木彫りの馬を戴いておりましたが、帰りの車中も離さず眺めてたのが印象的でした。

      そして9/23 神戸(須磨)のボナルー・カフェ。店主の仁林さんは日頃から大洋レコードの通販をご利用くださり、昨年はカフェ・ドゥフィ(名古屋)のトミ&アレックスのライヴに駆けつけてくださったことから今回のツアーでの開催をお願いさせていただきました。こちらは須磨の海のすぐそばに在るカレーのスパイスの香りが漂う木造りのお店で、普段から音楽ライヴを催されているのであちこちに楽器が散見され、トミも私もカフェのギターをお借りして演奏しました。福岡からお出でくださった方や、東京でお世話になっている方のご兄弟、姫路のハンモック・カフェ中村ご夫妻も駆けつけてくださり、客の間に入って座って歌ったり、終始アンプラグドでアット・ホームなライヴとなりました。どちらの日も幾つか用意された新曲から「LIVE! EN TOKIO」収録の定番曲まで、叙情的でユーモア溢れたトミ・レブレロの世界観とバンドネオンの音色を満喫できるショーとなっておりました。

      昨日は京都UrBANGUILD(くるりサポートのマッチャンさん(g)が飛び入り参加されたそうです)、明日27日は大阪シェ・ドゥーヴル(間もなく満席となります!)、来週金曜10/2 は過去4回のツアーで必ず演奏しているホーム・タウン的な名古屋カフェ・ドゥフィ(w/ NARCO)、翌日が上記の東京・神楽坂、そして10/12 山形国際ドキュメンタリー映画祭特別企画と、トミのツアーが絶賛開催中ですが、京阪は信用の置ける友人たちに託して現在私は帰京しています。店の仕事が山積みになっております。いち早くご紹介さしあげたいグッド・タイトルがまだまだ残っています。まずはブラジルから。

      サンバの定番から知られざる名曲までをフレッシュに蘇らせる倍音を含んだ魅惑的な歌声と、レジェンドを踏襲しつつも新しい扉を開けようというコンポージングでリオのサンビスタのなかで新たな世代の筆頭株となってきたアルフレード・デル・ペーニョ。待望のソロ作は、チェンバーな演奏も交えリラックスした開放感をもたらしてくれます。

      ALFREDO DEL-PENHO / PRA ESSA GENTE BOA (ブラジル直輸入盤 2,037円+税)

      '04年名門ビスコイト・フィーノとアカリの合資レーベルからペドロ・パウロ・マルタとのデュオ作でデヴュー、以来カシャーサをテーマにした企画盤の発表や、クリスチーナ・ブアルキ(シコの妹)らとのサンバ・ヂ・ファト、ホベルタ・サーをはじめとする各サンバ・アルバムへの客演などこの10年を精力的にサンバ界の発展に捧げてきたアルフレード・デル・ペーニョ。いい意味でナチュラル・ボーン・サンビスタが多い界隈で、彼独特の繊細な表現や音楽素養が果たした役割が大きいことは想像に難くありません。この二枚同時発表となるソロ作のインスト・メインでオリジナル・コンポーズに徹した「Pra Essa Gente Boa」でも遺憾なくその創造意欲を発揮。木管奏者エドゥ・ネヴィスとパーカッション奏者パウリーノ・ヂアスが参加した冒頭のサンバ・ヴォーカリーズ曲や続くインストゥルメンタル曲でもアルフレードは7弦ギターでアンサンブルの指揮を執ります。アルフレードが作曲したものをギター四重奏のクアルテート・マオガニが編曲したm-3"Olhos Castanhos"、ジョアナ・ケイロスのclが優美なリゾート気分へと誘ってくれるキューバ調のショーロm-4"Mauricio Volta A Cuba"、初めて生まれた姪っこに捧げた優しげな吹奏室内楽曲"Acalanto Pro Matias"、ジスモンチ・スタイルの北東部インプロヴァイズド楽曲m-9"Marcelinho In'pro Visa"、 圧巻はエルメート・パスコアルのベース奏者イチベレ・ツヴァルギが編曲を担い、彼のグループが丸ごと演奏に参加した組曲形式のm-15~18。ショーロに端を発する小編成サンバとフリー・ジャズと室内楽が合わさった前代未聞のブラジル音楽の風景を見せてくれています。

      続いてはアルゼンチンのインスト作品を。
      南米発祥の複弦5コースのフォルクローレ楽器チャランゴ/ロンロコの奏者で、心底惚れ込んだこの楽器の可能性を広げるべくコンテンポラリーな表現を探求する音楽家ダミアン・ベルドゥンの2作目が発表となりました。キケ・シネシ(g)、ノラ・サルモリア(acc,cho)、フェルナンド・シルバ(b)、岩川光(quena)、パブロ・グリンホト(viola,p,g) らが参加。

      DAMIAN VERDUN / #URBANO (アルゼンチン直輸入盤 2,259円+税)

      アタウアルパ・ユパンキからカルロス・アギーレ、そしてバーデン・パウエルと新旧、国境も飛び越えて現代的にモダナイズされた画期的なインスト・フォルクローレ作品「aguarriba」の発表を経て、より広いミュージシャン同士の親交を暖め制作された2ndアルバムはタイトルの通りに都会的かつ現代的なインストゥルメンタル作品となっています。今作では大部分の楽曲が自作、または共作から成っておりチャランゴのソロを弾いたアルバムというよりは、様々なゲスト・プレイヤーとのアンサンブルを充実させた内容。コンテンポラリー・フォルクローレの界隈からキケ・シネシやフェルナンド・シルバにノラ・サルモリアが参加しているほか、S.S.W.たちによって形成されるシーンからもフリアン・ベネガスとパブロ・グリンホトが参加。自然音とオーセンティックなスピーチにスキャットのコーラス・ワークが幻想の未来観を描き出すm-2"Urbano"、フリアン・ベネガスの瑞々しいスキャットが軽快なリズムに映えるm-3"Nino"、レギサモンのカルナバリートをフュージョニックにリノベイトしたm-6"Carnavarito del duende"、ノラ・サルモリアのaccが耽美的な舞踏曲を思わせるm-7"Trotamundos"、ブラジル音楽にインスパイアを受けたであろうm-8"El griego"の祝祭感まで。
      言葉もなしに多くを語る想像力に富んだインストゥルメンタル作品。

      ↓アルバム収録とはヴァージョンが異なりますが、ギジェルモ・リソット&パブロ・ヒメネスとの"Nino"

      ↓ラスト・トラック"El griego" をTVインタヴューを交えて

      本日、岡山からトミ・レブレロのソロツアー始まります

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        ↑ブエノスアイレスで撮影されたくるり楽曲”rock'n roll honeymoon" のカヴァーです。

        京都音楽博覧会でのくるりfeat. Tomi Lebrero、心を惹きつけるコンポージングとリリシズム、メランコリックなトーンとハーモニー、両者の持ち味を活かした素晴らしいステージでした。袖から見ていて感動を覚えました。

        そして本日、岡山からトミ・レブレロのソロツアー始まります。
        発売したばかりのTomi Lebrero, Alex Musatov / Live ! En Vivo 抱えていきます。

        TOMI LEBRERO JAPAN TOUR 2015

        ブエノスアイレスから、トミ・レブレロが4度目の来日!

        9/20京都音博ゲスト参加

        9/22岡山 Cafe Moyau

        9/23神戸 ボナルーカフェ(満席御礼、立ち見となります)

        9/25京都 UrBANGUILD w/oorutaichi+ytamo

        9/27大阪 シェ・ドゥーブル

        10/2名古屋 Cafe Dufi w/narco

        10/3神楽坂 毘沙門天善国寺書院 w/ryosuke itoh e shiho

        10/12山形 フランクロイドライト

        詳細はこちらのページで!
        よろしくお願いします。

        夜の静寂に横たわるようなギター四重奏と叙情詩の唄、ヘナート・ブラスとクアルテート・マオガニの共作

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          シルヴァー・ウィークの営業予定は以下のようになっています。
          9/20 sun  第三日曜定休  / 京都音楽博覧会2015 くるりのステージにトミ・レブレロが全面参加
          9/21 mon holiday 12:00 - 19:00営業
          9/22 tue holiday 12:00 - 19:00営業 / トミ・レブレロ岡山公演 Cafe Moyau 19:30- ご予約 2,500円+1drink別途
          9/23 wed holiday 水曜定休 / トミ・レブレロ神戸公演 ボナルーカフェ 19:30- ご予約 078(737)2480[* 満席御礼 立ち見となります] 2,500円+1drink別途 
           
          TOMI LEBRERO, ALEX MUSATOV / LIVE ! EN TOKIO の商品ページに"Barbaro Occidental" の音源ソースを掲載しました。



          まずはブラジル新譜のご紹介から。
          ゼー・ヘナートとの静寂なデュオ作が話題となり、プロモーション来日を経てジョアンに贈ったオマージュ作品もリリースしているサンパウロ出身の音楽家ヘナート・ブラス(vo,g, per, compose)が、ショーロから現代音楽までクラシカルなアプローチで魅了するギター四重奏楽団クアルテート・マオガニとがっぷり四つでコンテンポラリー・フォルクローレをブラジルのアコースティック音楽の流儀で解釈した新作を発表。

          RENATO BRAZ E MAOGANI / Canela (ブラジル直輸入盤 2,648円+税)

          ベネズエラのトラッド"Pajarillo verde" に始まり、ビオレータ・パラのトナーダ"la jardinera"、カルロス・アギーレも取り上げたホルヘ・ファンデルモーレの"Oracion del remanso"、アストル・ピアソラのミロンガ"Vuelvo al sur" などラテン・アメリカの新旧フォルクローレをレキント、6弦、7弦、8弦の清流のようなギター・アンサンブルと、叙情詩の情感を多分に含んだヘナート・ブラスのナチュラルな唄で、ブラジルのコンテンポラリーなアコースティック音楽として提示したのが本作。'05年から'12年までクアルテート・マオガニに在籍したマウリシオ・マルケスをゲスト奏者に迎えて、彼のコンポーズ作も収録。夜の静寂に横たわるようなギター四重奏と叙情詩の唄が堪能できるおすすめの一枚。



          いま来日中のダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート、"Kiss from a rose""Sweet child o' mine""Human nature""September""愛するデューク"" Express yourself" "Smells like teen spirit""Get Back" ...欧米のヒット・チューンを彼女たちのサンパウロ、ノーヴォス・コンポジトーレス流儀の洗練されたサンバ・ジャズのスタイルに置き換えてカヴァーしたアルバム「neon」。当初は限定された店舗のみで販売されていましたが、遂に当店にも。カメラマン、新しい音楽家の紹介者としての顔も持つダニ・グルジェルが読書のために選曲したスペシャルCD「New Brasilian Music」(目玉はヴァネッサ・モレーノ&フィ・マロスティカのデュオとダニ・グルジェル&チアゴ・ハベーロの夫婦が組んだ"Da Mitsura") を封入した二枚組スペシャル・エディション限定数のみ入荷。

          DANI&DEBORA GURGEL QUARTETO / NEON (Rambling社 限定スペシャル・エディション二枚組 2,500円+税)



          去る17日はDDG4 (Dani & Debora Gurgel Quarteto ) 初日公演 鎌倉 café vivement dimanche サンパウロの音楽に関するトークショーをマスター堀内隆志さんと行ったあと、かぶりつきの席で見る事が出来、至福でした。Nosso からの Da pa virada に始まり、Garra 収録のジスモンチ・カヴァー、母娘の新曲披露あり、カヴァー・アルバム Neon からのサンバ・ジャズ調アレンジ、etc... 毎回仕様の異なる演奏は即興を交えてメンバー同士でさえ驚きと賞賛を隠し得ず、笑顔と感動の絶えないステージでした。関東の方々、22日はBLUE NOTE TOKYO、23日は千秋楽をディモンシュで行いますのでお見逃しなきよう。

          そのトークショーの中でご紹介さしあげた幾つかのCD、鎌倉に持っていった分が現場で売り切れてしまったものもございましたのでご紹介さしあげたものを再掲させていただきます。

          1. Luis Felipe Gama, Ana Luiza / Vermelho

          2. Conrado Paulino Quarteto /CLIMAS

          3. Duo Clavis (MARCELLO CASAGRANDE, MATEUS GONSALES)

          4. Eduardo Gudin & Noticias Dum Brasil / 4

          5. Dani Black / Diluvio

          6. 5 a seco / Policromo

          7. Amilson Godoy / Na base do improvio

          8. Caixa Cubo Trio

          9. Da Mitsura (Neon スペシャル・エディションに付属のCDより)


          [ラジオ出演のお知らせ]
          9月21日 FM J-WAVE (81.3Mhz) 放送の以下の番組にて伊藤が選曲出演を行っています。
          【番組概要】
          番組タイトル:TOKYO 7 PEACE
          放送日時:9月21日(月・祝) 9:00〜17:55
          放送形態:生放送(一部録音)
          ナビゲーター:グローバー  レポーター:神山マリア

          東京に居ながらにして7つの大陸のヒト・コト・モノを感じることができるという企画で、関東近郊で世界の音楽に触れる事ができるCD、レコードショップの紹介ということで大洋レコードが南米大陸を受け持ちます。

          また9月24日放送のFM J-WAVE(81.3Mhz)の番組BEAT PLANET 内 "SUPREME SOUNDS" のコーナーでも
          届いたばかりの新譜をご紹介という内容で選曲・出演をする予定です。こちらはお昼の12:30過ぎからです。

          どちらもこの広報レポートで詳細をまたお知らせさせていただこうと思います。
          では皆さん良いシルヴァー・ウィークをお過ごし下さい。
           

          ブエノス・アイレス、親密なムードの"種子”というアルバムを温め続けた女性S.S.W.にブレイクの兆し+完全に独学なインプロのソロ・ピアノ、ウリセス・コンティprod.

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            日々音楽活動をする様々なアーチストを見ていると、人にはそれぞれの活動ペースというのがあるのだなということが分かります。例えばBOOWYは'86年の間に「Juat a hero」と「Beat emotion」という二枚のオリジナル・アルバムを発表してますし、ボサ・ノヴァの神様ジョアン・ジルベルトは'50年代から今に至るまで音楽活動をしながら4曲しか自作曲を発表していないという話があります。自演の方の音楽活動で生計を担うことを目論んでいない私の話は参考にはなりませんが、一年に3、4曲出来るスポンジのように多感な時期を過ぎて、いまや一年に1曲というのんびりペースです。音源を紹介して販売するという仕事の傍らですので、必要に迫られていないというのもあるかも知れません。そんな私の話はさておき、何年も書き溜めた歌をじっくり温めてアルバム制作、時を経ていま脚光を浴びつつあるブエノス・アイレスの女性S.S.W.をご紹介します。

            自身のギターと時にピアノ、身近にある風景や物を題材として扱い親密なムードで歌い上げる女性S.S.W.マカ・モナ・ムー。

            MACA MONA MU / SEMILLAS(アルゼンチン直輸入盤 2,259円+税)

            '88年ブエノス・アイレスの生まれで、'08年にBMVレーベルにてソロ作を一枚、そして4人組バンド - ママ・モナとして'11年にアルバムを発表後すぐにバンドは解散、その間に書き溜めた曲たちを'13年までにマルチ楽器奏者でアレンジャーのリカルド・ロレンソと主役であるマカ・モナ・ムーが煮詰めて仕上げたのが本作、種子たちという意味の「Semillas」。川沿い音楽の瑞々しさを持ったギターの弾き語りを軸に、エフェクトやチェロ、カホンなどで彩りを増したミニマムでハンドメイド・タッチのテクスチャー。メキシコのリラ・ダウンズやフランスのザーズをフェイヴァリットに挙げていますが、冒頭の"Hormiguita" で見られるような母音の響きを生かした言葉の遊び、スイカの幻想なるテーマのm-11"La ilusion de la sandia"にラテン・アメリカのアコースティック・ミュージックが持つ朗らかさとユーモアを感じさせますし、m-2"Cancion" やm-9"Nudos" 、m-10"Guitarra"の弦楽やピアノ、多重コーラスの用い方はヨーロッパ音楽の優雅な洗練を思い起こさせてくれます。そして本作からm-7"Vos me doles" がカナル・トレセのTVドラマ"グァパス”で採用され、また同曲がリサンドロ・アリスティムーニョ主催の「非営利の音楽」プロジェクトに収録されて、隣国ウルグアイでもライヴを行うなど一躍注目を集めています。因みにこの"Vos”というのはアルゼンチンの西語で特徴的に用いられる二人称で、こういうところにポルテーニャとしてのこだわりを感じさせます。'15年になってからカフェ・ビニーロで本作のリリース・プレゼンテーションを持ち、フェスにも出演し始めるなど、ここまでじっくり育んできた温かみのあるハーモニーの端々から芽がほころび出しているかのよう。



            音楽学校を出たり、誰か師匠についたりして音楽理論を学ぶひとは多いと思います。それが海の向こうにまで作品が知られるようなテクニカルなインストゥルメンタル・プレイヤーであれば、尚更その傾向は強いのではないのでしょうか。ところが、音楽が身近な南米アルゼンチンで、まったく音楽理論を勉強せずに感性のみでどこまで作品を完成させることができるのか、ということに挑戦した人物がいます。

            NICOLAS MOGUILEVSKY / LOS PELIGROS QUE NOS RODEAN (アルゼンチン直輸入盤 2,259円+税)

            ジャズがその身を通過したのは子供の頃に聴いたラジオ放送で。ジョン・ケージや自国ではモノ・フォンタナ、そして本作プロデューサーのウリセス・コンティ、優れたインプロヴァイズド・ミュージックを生み出すためには型に嵌らないやり方が求められます。ここにあるのは、音楽的基盤を持たざるものがただ感性の赴くまま木鍵に触れ、叩き、独特の間を保ち、紡ぎ出した未知なる不思議なハーモニー。映画音楽のワン・シーンのように暗闇から、鮮やかな光が溢れだすようなm-"1"からm-"2"の流れのように、想像力を喚起する音色が静かに横たわります。自身で素晴らしいソロ・ピアノ作品「Posters Privados」を発表しているウリセス・コンティはこの制作において、幾つかのアドヴァイスを送るのみに留め、誰でも優れた音楽を作り出せる可能性があることを証明したかったと語ります。曲名も無しにトラック・ナンバーだけが振られた全13曲が「私たちを取り巻く危険」、新古典主義のようにも、印象派ジャズのようにも聞こえます。


            PR

            大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

            ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

            東京都新宿区赤城下町10-10 東京メトロ東西線神楽坂駅1b出口3分。

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            が定休日です。 2022年5月26日、大洋レコード&Delicatessen として移転 OPEN。 11時〜18時の店舗営業、(土曜は14時~18時)。毎水曜・日曜・祝日定休とさせていただきます。

            03-3235-8825


            WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて


            * information

            [以下の音楽雑誌に店主が寄稿しました]


            「ミュージックマガジン」ミナス特集にレコード・レビューを寄稿予定。(2022/6)


            FI MAROSTICA / VISÃO DO MAR (RCIP-0321 2021.6.30) ライナーノーツ


            ラティーナ2月号 (2020/1/20発売)

             

            「20年代はこの国の音楽に注目したい」


            e-magazine LATINA 「いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノへのロング・インタヴュー」(2022年2月23日)


            [国内盤リリースのご案内]

            Flor Sur Cello Trio, Airena Ortube & Julian Beaulieu / Un Solo Jazmin (大洋レコード国内盤CD 2022.7.23発売)好評発売中!


            SALOMÃO SOARES & VANESSA MORENO / YATRA-TÁ (TAIYO0041 2022.2.28) 好評発売中!


            VANESSA MORENO / SENTIDO (TAIYO0040 2021.6.26) 好評発売中!


            Carlos Aguirre / Canciones I 譜面集 46p(TAIYO0039 2020.12.26) 好評発売中!


            TINCHO ACOSTA (TAIYO0038 2020.8.28) 好評発売中!


            CHICO BERNARDES (TAIYO0037 2020.7.31) 好評発売中!


            MERY MURUA & HORACIO BURGOS / ROBLE 10 AÑOS (TAIYO0036 2020.6.13 release 限定盤) 好評発売中!


            ENSAMBLE CHANCHO A CUERDA / POSDATA (TAIYO0035 2018.12.22 release 限定盤) 好評発売中!


            FERNANDA TAKAI / O TOM DA TAKAI (TAIYO0034 2018.6.5 release) 好評発売中!


            TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0033 2018.3.15 release) 好評発売中!


            PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

            好評販売中!


            ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

            販売中!


            [メディア情報]

            2022/5/31 (火) 15時 TOKYO FM 「The TRAD」 (パーソナリティ:稲垣吾郎) 生出演。初夏・新緑に似合うブラジル音楽を紹介させていただきました。


            2022/1/28 (金) 7:20分頃~ 放送予定 フジテレビCX系 『めざましテレビ』"なにわ男子のなんでやねん!" にて、長尾謙杜(なにわ男子)さんにブラジル・アルゼンチン音楽専門店 - 大洋レコードを取材していただきました。


            [記事掲載のご案内]

            2024年2月20日発売 雑誌「MINA(ミーナ)」4/5月号 "TOKYO MANIAC SHOP探訪"に大洋レコードの記事をご掲載いただいております。


            2022年12月 雑誌(ZINE) WAVE vol.2 “めくるめくCDの世界” 雨と休日さんやsnsでお見かけする100円CDディガーに8cm CD専門dj...錚々たる面々に混じって取材記事をご掲載いただきました。

            2021年11月20日発売、雑誌「散歩の達人12月号」神楽坂・飯田橋特集に当店が掲載されました!前回の掲載から何と8年ぶり、通算3回目の登場となります。


            2020年7月フリーペーパー 「新宿プラス vol.12」 #音楽のまち新宿 #武田真治 #saxplayer にご掲載いただきました。


            体験型アミューズメント・キッザニアの広報記事「キッザニアの窓」に大洋レコード伊藤のインタビュー記事とおすすめタイトルをご掲載いただきました。

            「親子で楽しむ、はじめての音楽」Vol.3 南米音楽



            女の子のスポーツライフをもっとファッショナブルに。「HBハミングバーズ」2018 Summer vol.14 に"Playlist for Summer"としてオススメ5作品の小さなレヴューを書いています。


            5/9発売 「POPEYE 6月号 "僕たちの好きな音楽。"」にて大洋レコードが掲載されます。川沿い音楽の取材も受けました。


            2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


            ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


            NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


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            • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
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