明日は祝日ですが定休します。「ナー&ゼー」、まずは輸入盤が入りました。+ ナーの在籍した80's B-ROCK最前線 グルーポ・フーモ 復刻盤CD
[G.W.中の営業スケジュール]
4/29 wed 店休日
4/30 thu 通常営業 12:00 - 19:00
5/1 fri 通常営業 12:00 - 19:00
5/2 sat 通常営業 12:00 - 19:00
5/3 sun 営業 12:00 - 18:00 くらい
5/4 mon 営業 12:00 - 18:00 くらい
5/5 tue 営業 12:00 - 18:00 くらい
5/6 wed 店休日
明日放送となります FMラジオ 81.3Mhz J-WAVE のサンパウロ特番、度々の案内となりますが私も出演・選曲しています。是非聴いてみてください。
J-WAVE Special 西武そごう Brazilian Breeze 〜 Soundscape from S�o Paulo
4月29日(水・祝)18:00〜19:555
http://www.j-wave.co.jp/holiday/20150429_sp/
よろしくお願いします。
さて、当社で 5/30 に ライセンス制作国内盤を発売致します、サンパウロ音楽史上最重要作。ゼー・ミゲル・ヴィズニキとナー・オゼッチ、ふたりのビッグ・ネームの記念すべきデュオ・アルバム「NA & ZE」のブラジル直輸入盤が国内盤の製造を前に限定入荷してまいりました。国内盤を待ちきれない方、オリジナル盤をご所望の方、この機にお求め下さい。輸入と国内、両方持っていても損はありません。
NA OZZETTI, ZE MIGUEL WISNIK / NA E ZE (ブラジル直輸入盤限定入荷 2,602円+税)
初めてナー・オゼッチがゼー・ミゲル・ヴィズニキの楽曲を歌ってから30年。かつてナーのソロで発表された歴史と思い入れを持った楽曲に、フェルナンド・ペソアら詩人の作品に曲を付けたもの、パウロ・レミンスキら前衛で活躍したアーチストとコラボレイトした楽曲から、娘のマリナ・ヴィズニキとの近年の楽曲... リリカルな佇まいのゼー・ミゲル・ヴィズニキ楽曲を、澄んだソプラノ・ヴォイスにアカデミックな成分を擁するナー・オゼッチが歌うというコンセプトのサンパウロ音楽史上最重要作。家宝ものDVD作品「O FIM DA CANCAO」にも出演、女性S.S.W. トゥリッパ・ルイスとの来日('12) でもヴォイスper. + b という離れ業で度肝を抜いたマルチ・インストゥルメンタリスト - マルシオ・アランチスが現代サンパウロの新世代ミュージシャンならではの先鋭な感覚でプロデュース、同じくDVDに出演していたジャズ系ミュージシャンのセルジオ・ヘジ(drs) に、エクスペリメントな打楽器奏者ギリェルミ・カストルプ(drs)、流麗な生ギターを聴かせる名手スヴァミ・ジュニオールらの演奏陣に、アルナルド・アントゥネスが1曲デュエットで参加。全14曲、エキセントリックな衝動がはじけるアンサンブルから、滑らかな室内楽にピアノとイフェクトのみを背景にした静かな叙情の曲想まで。
はじめてナー・オゼッチがゼー・ミゲル・ヴィズニキの歌ってから30年が経とうとしています。イエマンジャーの日に、本アルバムの最後に収録している"Louvar"で幕を開けたゼーと彫刻家ラウラ・ヴィンチの結婚式の祝宴。そのすぐ後にゼーは、ナーとスザーナ・サリス、ふたりの80年代サンパウロのシーンを体現する"声"が出演する舞台"Princesa Encantada" のために"Tudo Vezes Dois" の作曲に取り掛かります。それからそれほど長い時間を費やすことなくナーのデヴュー・ソロ・アルバムが発表されましたが、そこでは不可欠な4曲がゼーの作品でした。それらのうち美しい"A Olhos Nus" と "Orfeu" が幸運にも本アルバムに再録されています。
私たちが此処で受け取るレパートリーのなかに風変わりなものがあります。上に挙げた唄たちと二つの例外、最新の一つを除いて、他の唄たちはずっと秘密のヴェールに包まれていたもの。それらはさきの世紀末からゆっくりと、叙情的な、情感的な反応試験を繰り返してきた真珠たちです。 ―どのように詩を歌詞に変換すればよいのか― ヴィズニキは彼のメロディの力に応じて、それを行ないました。彼は常に言葉や文章を自己の内側に採り込むようにして理想的な曲線を見つけようとします。彼はそれらを歌詞に置き換えているので、結果的に深みを持った唄へとなるのです。フェルナンド・ペソア "Sim, Sei Bem"、オズヴァルド・ヂ・アンドラーヂ"Noturno no Mangue"、カカゾ"Louvar"、そしてパウロ・レミンスキ"Gardenias e Hortensias" といった詩作群。そして経験は詩人とのパートナーシップにおいても活きています。レミンスキ自身の作品"Subir Mais" に "Sinais de Haikais"、 ほかにもアリシ・ルイス(レミンスキの娘)"Sinal de Batom"、マリナ・ヴィズニキ(ゼー・ミゲルの娘)"Miragem"、パウロ・ネヴィス"Alegre Cigarra"、"Som e Furia" そして"A Noite"といった共作群。ところで、最後に挙げたパウロ・ネヴィスの詩にヴィズニキを呼び覚ます、ひとつの考えが籠められています。「詩が呼んでいる、音楽は燃え上がる」私はこの部分がここに収められたすべての唄に当てはまると信じています。
ここに収録された肯定的な性格の唄たち、この不確かな世界で"Yes" を選択した唄に寄り添うように、そこにはメロディアスな弦楽、トラックからトラックへと甘い哀しみを演出する指揮者、そしてピュアなメランコリーに酔い陥ることなく、哀しみを体現する穏当なヴォーカルが要求されます。それこそがナー・オゼッチ、我々の素晴らしいシンガーの思慮深く、紛れもない唄声であるということ。そして前のアルバムの意義ある楽曲の多くが、何故相応しい着地点を見つけられなかったのかを理解することになります。それは単純な話で、ゼーは待っていたのです。彼の決定的なレコードを吹き込むナーのことを。新たな宝石を。 [ルイス・タチ 英文翻訳:伊藤亮介]
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サンパウロの知性派シンガー、ナー・オゼッチが在籍、80年代サンパウロの音楽シーン最先端 "ヴァングアルダ・パウリスタ”を牽引したグルーポ・フーモの1st から4th、ライヴ盤、ルイス・タチのアルバムを取扱販売致します。カルロス・カレカの企画による、ヴァングアルダ・パウリスタ・ムーヴメントのトリビュート作品「Ladeira da Memoria」にてタチアナ・パーハらにコンテンポラリーなスタイルでカヴァーされるフーモの曲たちの、原曲の素晴らしさに驚きを隠し得ませんでした。ここ日本ではトロピカリズモについては語られることが多くとも、トロピカリズモ以来のビッグ・ウェーヴと呼ばれるヴァングアルダ・パウリスタについては触れられることが少なかったのも事実です。トゥリッパ・ルイス姉弟がその影響を公言し、ジェネシやマリアナ・アイダールにアンドレイア・ヂアス、フェルナンド・カタタウにホムロ・フローエスやホドリゴ・カンポスらエクスペリ・サンバ勢に至るまで現代サンパウロ・シーンに於けるオルタネイテヴィティの源流となる重要なバンドです。
[グルーポ・フーモ]
'74年、サンパウロ大学のコミュニケーション・アート学科の生徒だったルイス・タチ(g, vo) を中心に結成。ナー・オゼッチ(vo)、エリオ・ジスキンヂ(flute,sax, g,vo)、アキラ・ウエノ(b)、パウロ・タチ、シサ・トゥッコリ(p, xylophone) 、ペドロ・モウラォン(g, vo)、ガル・ウッピード(drs)、ゼーカルロス・ヒベイロ(per, vo)、ジェラルド・レイチ(vo) がオリジナル・メンバー。既存のブラジル音楽のリズムにポスト・パンクなロックの衝動、前衛アートの詩的なエッセンスを注入したいわばブラジル版ニュー・ウェーヴの動き - ヴァングアルダ・パウリスタを、イタマール・アスンサォンやアヒーゴ・バーナベーらと牽引した重要なグループ。[1974 - 1991]
店主のおすすめは成熟した中期の 3rd 「DILETANTISMO」と 4th 「CAPRICHOSO」です。もちろん言うまでもなく当店所有在庫数に如実に反映してます。
GRUPO RUMO / RUMO (ブラジル直輸入盤CD 1,796円+税)
'81年発表のグルーポ・フーモ 1st アルバム。自作楽曲群でつくられた作品ですが、どの曲も極端に短く、メンバーそれぞれがヴォーカルを採りシニカルでユーモラスな音色や旋律ががちゃがちゃと鳴り響くという、まるで玩具箱をひっくり返したような内容に、日本では既知のパスカル・コムラードに準えて中古LPが売られることが、間々あります。
GRUPO RUMO / RUMO AOS ANTIGOS (ブラジル直輸入盤CD 1,796円+税)
1stと同年の'81年発表の2ndアルバムは趣向を変えて、ノエル・ホーザの楽曲をメインに、シーニョやラマルチーニ・バボら'30年代のサンバ曲をエレクトリック・アレンジ。奇想天外なサンバの発祥。
GRUPO RUMO / DILETANTISMO (ブラジル直輸入盤CD 1,796円+税)
ゼーカルロス・ヒベイロが書いた名曲m-2"Ladeira da memoria" を収録する、'83年の3rd。メンバーのコンポーズも成熟を見せ、エリオ・ジスキンヂのヴィブラフォンでエクスペリメントな浮遊感を演出するm-5"Sorrido" など、パウロ・タチとエリオ・ジスキンヂのアレンジの妙が光り、アヴァン・ポップとしての完成度の高さを誇る名作。いまの"サンパウロらしい"サウンドの源流を垣間みることができます。
GRUPO RUMO / CAPRICHOSO (ブラジル直輸入盤CD 1,796円+税)
'85年のメンバー交代劇、シサ・トゥッコリ(p) の脱退を経て、新たにヒカルド・ブレイン(p) とファビオ・タギリアフェーヒ(viola) が加入。'86年に発表された4thアルバム。後年カヴァー・ポップ・バンド TP4 がカヴァーする"Delirio Meu" を冒頭に収録するほか、ルイス・タチの朋輩であるゼー・ミゲル・ヴィズニキがアヴァン・ボサm-3"Revelacoes" や、m-7"Salve a vitima"、m-11"1800 e pouco" にDX-7 (当時の日本が誇るシンセサイザー)で参加、ダンサブルなポップに演劇要素も多く伺えるドラマティックな作品と仕上がっています。
GRUPO RUMO / RUMO AO VIVO (ブラジル直輸入盤CD 1,796円+税)
'91年、実質のグループ解散に向けたライヴ盤。サンビスタ、アドニラン・バルボーザの"Trem das onde" のフーモ流カヴァーに、ルイス・タチとゼー・ミゲル・ヴィズニキの共作曲"Trio de Efeitos" など、既存レパートリーだけに頼る単なるライヴ盤とは一線を画す前向きなラスト・ギグス。ギターの名手スヴァミ・ジュニオールがゲスト参加して、1991.6.15/16 にセスキ・ポンペイアで行なわれたライヴを収録。
↓こちらの映像は'04年の初CD化の際の再結成ライヴからDVDとして発表されているものです。
- 2015.04.28 Tuesday
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- 15:19
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