"スカートをはいたジョアン・ジルベルト”ことあだ名でならしたベテラン女性ボサノヴィスタ、ホーザ・パッソスの新譜はジャヴァン歌曲集。
Rosa Passos / Samba Dobrado - Cancoes de Djavan (ブラジル直輸入盤 2,500円税込)
これが17作目となるも、チャーミングな唄声は益々磨きがかかるベテランの女性ボサノヴィスタ - ホーザ・パッソス。前作エリゼッチ・カルドーゾのソングブック「e luxo so」に続き、今回はジャヴァンの70年代後半から90年代初頭に渡るレパートリーを前作同様にルーラ・ガルヴァォン(g)のアレンジで優雅に聴かせてくれます。ピアノにはサンパウロのファビオ・トーヘスも参加。ファンには定評の自ら弾き唄うギターもm-6"Petala" にて久々に披露してくれていて嬉しい限り。ジャヴァンのレパートリーでも軽やかに弾むメロディ・ラインに人気の高いm-11"Fato Consumado"やm-11"Serrado"、カエターノとの共作m-2"Linha do Equador"も収録、最終曲はホーザ・パッソス作の未発表新曲"Doce Menestrel"。
1. Pedro Brasil (Djavan, 1981)
2. Linha do Equador (Djavan e Caetano Veloso, 1992)
3. Maca (Djavan, 1987)
4. Faltando um pedaco (Djavan, 1981)
5. Capim (Djavan, 1982)
6. Petala (Djavan, 1982)
7. Lei (Djavan, 1986)
8. Para raio (Djavan, 1976)
9. Cigano (Djavan, 1989)
10. Samba dobrado (Djavan, 1978)
11. Fato consumado (Djavan, 1975)
12. Serrado (Djavan, 1978)
13. Doce menestrel (Rosa Passos e Fernando Oliveira, 2013)
MPB 愛好者の間で話題となっていたエドゥ・ロボとオーケストラの共演盤、入荷してます。
Edu Lobo & Metropole Orkest (ブラジル直輸入盤 2,500円税込)
60年代からボサ・ノヴァ/MPB界に自作の名曲と共に名を刻んで来たエドゥ・ロボ。ジスモンチやトッド・ラングレンとも共演経験のあるオランダの大編成管弦楽団 - メトロポール・オルケストと、その指揮者ジュールス・バックレイ、そしてスコアとピアノを担当したのがジルソン・ペランゼッタ、フルートとサックスのソロ奏者としてマウロ・セニージがクレジット。エドゥ・ロボの数々の名曲("Upa Neginho" はやっていませんが...) を大編成の壮大でダイナミックなアレンジで演奏しきったオランダの劇場でのライヴ録音。冒頭での"Vento Bravo" や "A Historia de Lily Braun" などヨーロッパ映画のサントラを何倍か増しでドラマチックにしたような演奏、ペランゼッタのジャズ調のピアノが効いた"Ave Rara""Canto Triste" などから、ノルデスチのリズムを豪華絢爛、スリリングに大迫力のオーケストレーションで聴かせる"Danca do Corrupiao""Frevo Diabo"、インストゥルメンタルで収録されたm-7" Casa Forte" にも顕著なように、マウロ・セニージのフルートは尺八と見紛うばかりに激しく吹き鳴らされます。もともと優れたポテンシャルを誇る佳曲が管弦のエネルギーに触発されたかのように侠気の勇ましさを伴うエドゥ・ロボの唄声と共に美しく姿を変えています。
1 VENTO BRAVO
2 DANCA DO CORRUPIAO
3 NO CORDAO DA SAIDEIRA
4 AVE RARA
5 CHORO BANDIDO
6 FREVO DIABO
7 CASA FORTE
8 CANCAO DO AMANHECER
9 A HISTORIA DE LILY BRAUN
10 A BELA E A FERA
11 CANTO TRISTE
12 ODE AOS RATOS
13 ZANZIBAR
14 NA CARREIRA