エクスペリ・ジャズ・ガレージ・トイポップ

0

    LES AMATEURS / LES AMATEURS (アルゼンチン直輸入盤 2,100円税込)
    バンド名は何故にフランス語なのか、一曲目のトイ・ポップ・インストゥルメンタルが一転、何故にブラス入りガレージ・ロックになり、喧噪と静寂を繰り返し、複合リズムのブギーを刻むフリー・ジャズやら、ピアノを使ったワルツ・サイケデリアと、映画のスコアのように場面毎表情を変えるのか、まったくもって実態のつかみづらいユニットがこちら、レ・アマチュール。トランペットを主に生業とするフアンファ・スアレス (ここでは他に vo, prepare piano, key, per, g, も)が首謀となった6人編成のバンドです。高校時代にペドロ・アスナール審査員のオーディションを経て音楽教育の奨学金を獲得したフアンファは、バークリー音楽院(ボストン)へ留学をします。そしてブエノス・アイレスへ戻り、セッション・ミュージシャンとして幾つかのジャズ・アルバムやインディペンデント・ミュージシャンのライヴなどへ参加しながら(la bomba tiempo, polaco sunshine ...etc) 、このオルタネイティヴ性の固まりのようなレ・アマチュールをスタートさせます。ジャズ畑で活躍するラミロ・フローレス(s, perc) や、その辺にある音色も採り込んだエクスペリメンタルな音場を得意とするパブロ・パス(b, space echo) 、バークリーの同期でもあるニコ・ソリン(p)らユニークな同世代の面々6人が集い、エレクトロニクスやエフェクトを含む様々な試みを行った集大成。サウンド・コラージュ、ムビラなどの楽器、ヴォコーダーやAahコーラスの用い方は、やはり現代の先鋭的な感覚を感じさせますし、トランペットのソロとそのバックでざわめく複雑なリズムにはフリー・ジャズの論理的なインプロヴィゼーションを行っているようにも聴こえます。ドラムやギターの吹っ切れた疾走プレイからは、チリ辺りの70's レアなサイケデリック・ロックを彷彿とさせます。管がフィーチャーされれば今度はユーロ・プログレ、あるいはダイナミクスを追求したポスト・ロックといった風情。しかし、このカラフル明快な色合いや酩酊する感じ、ユーモア、音楽で発信する和みの風景は、現代ブエノス・アイレスのシームレスにミュージシャンが往来する土地柄でしか生まれ得ないものであると、そう思います。現地レビューのどれもがライヴ・パフォーマンスの面白さを絶賛しているのですが、映像は見つけられませんでした。。。
    http://www.myspace.com/juanfasuarez


    SCENE of KAGURASIL  

    0
      実は本日、大洋レコードの開店5周年記念日です。皆様のご愛顧あってこその5年、店舗にイベントに足をお運びいただいて、または遠くからご注文をいただいて、誠にありがとうございます。今後ともひとつご贔屓によろしくお願いします。

      そんなアニヴァーサリー前日に我が横浜が中日への連敗を止める快勝(ラン様の復帰、スレ様2発、藤田プロの華麗な守備!)、サッカー日本代表が決勝T 進出を決めたことは実にめでたいです。

      このようなご時世ですので、今年は派手なことはせずに、先日に催しました"MUNDO POPULAR KAGURASIL”、そして来る7/22 に正規国内製造CD盤でリリースが決定しました「タチアナ・パーハ/インテイラ」 を私たちの精一杯の出来ることとさせていただきます。

      南米、欧州、多くの来日ミュージシャンを撮っているフォトグラファーの三田村亮さん http://esoraphoto.exblog.jp/から先日のMUNDO POPULAR KAGURASIL ( 6/20 セッションハウス・ガーデン)の写真を送っていただきました!こちらをお楽しみいただければと思います。

      beakers folklorico japon



















      キウイとパパイヤ、マンゴーズ




















      沢山のご来場ありがとうございました!

      0
        昨日行われた"散歩でめぐるガッコロジーin神楽坂” 大洋レコード参加企画「MUNDO POPULAR KAGURASIL」。大勢のお客様、お子さんたちにもお越しいただいて誠にありがとうございます。白いダンス・ギャラリーでの手作りのライヴ・パーティー。主催・出演している私自身にとっても暑く充実した一日でした。ご協力いただいた皆々様にも熱く御礼申し上げます。

        カグラザカヨコロジー実行委員会が当日の模様をレポートしてくれています!
        http://yocorogy.exblog.jp/d2010-06-20

        太陽のほとり

        0
          更新が遅くなりました。。。明日からの”散歩でめぐるガッコロジーin神楽坂”の展示準備などに追われております。明日から「ミュージシャンの佇まい」をテーマにした三田村亮氏の写真作品展示、日本のギター・メーカーでもガット・ギター/クラシック・ギターの分野で定評のある(私も愛用者の一人です!)アリア製の子供サイズ・ギターや手頃価格なエレガット、ウクレレ、弦やチューナーといった楽器スタートアップに適した製品の展示販売、復刻・大洋レコード印木製CDスタンド販売、そして”子供向け”、”子供参加型”、のCDをブラジル音楽などの分野からセレクトしたコーナーなど、期間限定の”まちの音楽室”ショップへ変身します。みなさまパンフレットを手にどうぞお越しくださいませ。

          さて標題の「太陽のほとり」。若き正統派女性フォルクローレ歌手 - ルクレシア・ロンガリーニのアルバム・タイトル A Orillas del Sol について。


          Lucrecia Longarini / A Orillas del Sol ( アルゼンチン直輸入盤 2,100円税込)
          '84年ブエノス・アイレス生まれ、といいますから現在は25歳。東洋の神秘に魅せられ日本の弓道を習っているというルクレシアの歌唱は、タンゴ・マナーにも通じる正統派の全魂を歌に捧げんとするかのような想いの籠ったもの。経歴をみるとタンゴ歌唱のコンテストでかなりの上位を占めていたようで、その実力に頷けようというもの。ホルヘ・ファンデルモーレの”Oracion del remanso" に始まり、タイトル曲となったトリオ・ラウレルのチャマメ"A Orillas del sol"、伝承曲の"Canto del Pilon" など、ルイス・サリーナスの作品などで知られるハビエル・ロサーノのピアノ、ウイリー・ゴンザレスらコンテンポラリーなフォルクローレ・アルバムでその名を知られるマリオ・グッソのパーカッション、この2人との少ない音数ながら情熱を十二分に感じさせるアンサンブルで見事に歌い上げているさまは、まるでキャリアをふんだんに積んだ円熟の域。余韻が胸に、大地に、空に響きます。リカルド・ロドリゲス・モリーナやホルヘ・ラバンカらのギターをバックにしたフォルクローレ曲も。



          アルゼンチンから本日入荷

          0
            多くのお客様から「またの入荷は?」とお問い合わせをいただいていた下記の商品が再入荷してきています。お待たせをいたしました!

            Jorge Fandermole - Navega
            Jorge Fandermole - Pequenos Mundos
            Santiago Vazquez - Mbira y Pampa
            Alejandro Franov - En Piano Melodia
            Ulises Conti - Illuminaciones
            Ulises Conti - Los Paseantes
            Lola Arias & Ulises Conti - El Amor es un Francotirad (ガレージ・ロック色のサントラです)
            Carlos Aguirre Grupo - Violeta
            Carlos Aguirre - Caminos
            Coiffeur - El Tonel de las Danaides
            Coiffeur - No Es
            Juan Stewart - Los Dias
            Juan Stewart - Oui!
            S.Macci, C.Bolzani, F.Silva - Luz de Agua



            ブエノス・アイレスから産地直送輸入CD、今月の新入荷第一弾は

            若き世代のチェロ2本+ヴァイオリン2本からなるユニット - ビセラ・クラッシュによる叙情、劇的で新鮮なるアンサンブル。


            Visera Crash / Babe ( アルゼンチン直輸入盤 2,100円税込 )
            男1人、女3人のグループ - ビセラ・クラッシュ。チェロの女性メンバー - レイラ・チェロはリサンドロ・アリスティムーニョのバックを務めるアスーレス・トゥルケーサスの一員でもあります。日本でも活気を帯びて来ている”ポスクラ”(ポスト・クラシカル)ですが、音楽教育が遥かに盛んで、ルーツ・リズムとクラシカルな音楽素養が密接に結びついている南米大陸のこの筋はひと味もふた味も違うのです。violin cello (チェロ)が2人+vln (ヴァイオリン)が2人という稀にみる編成で、究めてナチュラルに聴かせる新鮮な弦楽四重奏は、アルコで伸びやかに旋律を重ね行くオリジナル曲から、歯切れの良いピチカート奏法が折り重なって不思議なテクスチャーを醸し出す”my favorite things" ( JR東海のCMで有名なアノ曲)、ヴィラ・ロボスの”bachiana No.5" にしても自然発生的なスキャットを挟みながらドラマティックにあなたの心と体を揺さぶりに掛けます。静けさの中から湧き出たような隣国ブラジル北東部のマラカトゥのリズムを、ブエノス流あるいはビセラ・クラッシュ流とでもいうべき独自の感性で展開したり、"Israel for ever" なる如何にもクレズマー・タッチの曲にはクラリネットが参加。メンバーがこれもごく自然に歌うカエターノの"cajuina"、そしてS.S.W.のルシオ・マンテルがvo + g で参加した揺らめきの"mantrenado"などが歌入り、多くは弦の紡ぐリズムと絶妙に絡むフレーズを中心としたインストゥルメンタル・アンサンブル、これらをマイクなどにもこだわったほぼライヴ録音のかたちで収録。

            CDは↓映像より遥かに音質、粒立ちが良いです!雰囲気が伝わるのではとアップします。


            http://www.myspace.com/viseracrash


            PR

            大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

            ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

            東京都新宿区赤城下町10-10 東京メトロ東西線神楽坂駅1b出口3分。

            2024年3月
            1 2
            3 4 5 6 7 8 9
            10 11 12 13 14 15 16
            17 18 19 20 21 22 23
            24 25 26 27 28 29 30
            31
            が定休日です。 2022年5月26日、大洋レコード&Delicatessen として移転 OPEN。 11時〜18時の店舗営業、(土曜は14時~18時)。毎水曜・日曜・祝日定休とさせていただきます。

            03-3235-8825


            WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて


            * information

            [以下の音楽雑誌に店主が寄稿しました]


            「ミュージックマガジン」ミナス特集にレコード・レビューを寄稿予定。(2022/6)


            FI MAROSTICA / VISÃO DO MAR (RCIP-0321 2021.6.30) ライナーノーツ


            ラティーナ2月号 (2020/1/20発売)

             

            「20年代はこの国の音楽に注目したい」


            e-magazine LATINA 「いま最も輝ける存在、サンパウロの女性シンガー、ヴァネッサ・モレーノへのロング・インタヴュー」(2022年2月23日)


            [国内盤リリースのご案内]

            Flor Sur Cello Trio, Airena Ortube & Julian Beaulieu / Un Solo Jazmin (大洋レコード国内盤CD 2022.7.23発売)好評発売中!


            SALOMÃO SOARES & VANESSA MORENO / YATRA-TÁ (TAIYO0041 2022.2.28) 好評発売中!


            VANESSA MORENO / SENTIDO (TAIYO0040 2021.6.26) 好評発売中!


            Carlos Aguirre / Canciones I 譜面集 46p(TAIYO0039 2020.12.26) 好評発売中!


            TINCHO ACOSTA (TAIYO0038 2020.8.28) 好評発売中!


            CHICO BERNARDES (TAIYO0037 2020.7.31) 好評発売中!


            MERY MURUA & HORACIO BURGOS / ROBLE 10 AÑOS (TAIYO0036 2020.6.13 release 限定盤) 好評発売中!


            ENSAMBLE CHANCHO A CUERDA / POSDATA (TAIYO0035 2018.12.22 release 限定盤) 好評発売中!


            FERNANDA TAKAI / O TOM DA TAKAI (TAIYO0034 2018.6.5 release) 好評発売中!


            TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0033 2018.3.15 release) 好評発売中!


            PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

            好評販売中!


            ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

            販売中!


            [メディア情報]

            2022/5/31 (火) 15時 TOKYO FM 「The TRAD」 (パーソナリティ:稲垣吾郎) 生出演。初夏・新緑に似合うブラジル音楽を紹介させていただきました。


            2022/1/28 (金) 7:20分頃~ 放送予定 フジテレビCX系 『めざましテレビ』"なにわ男子のなんでやねん!" にて、長尾謙杜(なにわ男子)さんにブラジル・アルゼンチン音楽専門店 - 大洋レコードを取材していただきました。


            [記事掲載のご案内]

            2024年2月20日発売 雑誌「MINA(ミーナ)」4/5月号 "TOKYO MANIAC SHOP探訪"に大洋レコードの記事をご掲載いただいております。


            2022年12月 雑誌(ZINE) WAVE vol.2 “めくるめくCDの世界” 雨と休日さんやsnsでお見かけする100円CDディガーに8cm CD専門dj...錚々たる面々に混じって取材記事をご掲載いただきました。

            2021年11月20日発売、雑誌「散歩の達人12月号」神楽坂・飯田橋特集に当店が掲載されました!前回の掲載から何と8年ぶり、通算3回目の登場となります。


            2020年7月フリーペーパー 「新宿プラス vol.12」 #音楽のまち新宿 #武田真治 #saxplayer にご掲載いただきました。


            体験型アミューズメント・キッザニアの広報記事「キッザニアの窓」に大洋レコード伊藤のインタビュー記事とおすすめタイトルをご掲載いただきました。

            「親子で楽しむ、はじめての音楽」Vol.3 南米音楽



            女の子のスポーツライフをもっとファッショナブルに。「HBハミングバーズ」2018 Summer vol.14 に"Playlist for Summer"としてオススメ5作品の小さなレヴューを書いています。


            5/9発売 「POPEYE 6月号 "僕たちの好きな音楽。"」にて大洋レコードが掲載されます。川沿い音楽の取材も受けました。


            2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


            ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


            NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


            selected entries

            archives

            recent comment

            • Xマス・シーズンにぴったりのブラジル音楽・オムニバス形式の一枚
              sknys
            • Xマス・シーズンにぴったりのブラジル音楽・オムニバス形式の一枚
              伊藤亮介
            • Xマス・シーズンにぴったりのブラジル音楽・オムニバス形式の一枚
              sknys
            • 再入荷状況 + 街のひとweb記事 + ラジオ出演のお知らせ
              伊藤亮介
            • 再入荷状況 + 街のひとweb記事 + ラジオ出演のお知らせ
              立野 BUN 博一
            • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
              Kazuo Ota
            • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
              伊藤亮介
            • 夏季休業のお知らせ+崇高なギター四重奏・クアテルナーリアの新譜
              Kazuo Ota
            • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
              伊藤亮介
            • ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
              sknys

            recommend

            links

            profile

            書いた記事数:2079 最後に更新した日:2024/03/19

            search this site.

            others

            mobile

            qrcode

            powered

            無料ブログ作成サービス JUGEM