イベント御礼 + コンテンポラリー・ジャズに寄った透き通るフォルクローレ 女性vo & p のデュオが国内盤で
*明日11日は水曜日で定休日となります。
去る日曜日に開催しましたトミ・レブレロ・ジャパン・ツアー2017 東京・神楽坂毘沙門天での公演に多くのお客様にお越しいただきまして誠にありがとうございます。当日の模様はカメラマン三田村亮さんのオフィシャル・フォトをお待ちいただくとして、個人的なドキュメント記事を。当日は夏日が戻ったかのような快晴、東京駅にてトミとラウラをピックアップ、前夜名古屋での感想などを聞きながら会場入り。音響の福岡さんの設営が進む合間に、ゲスト奏者の佐藤征史さん(くるり)と念入りに演奏曲目をチェック。当日に演奏キーが変わっていることを伝えられるという(日本人にとっては)突発暴挙的な仕込み段取りにも関わらず、真摯に取り組んでいただいた佐藤さん、さすがプロフェッショナルの気概を感じました。僭越ながら私と家内にベース・プレイヤーの三重野徹朗で前座を務めさせていただいたのですが、この日のために練ってきた二曲を長年の友人でもあるトミに捧げることができて胸がスッとした思いです。(トミの代表曲"Siete dias"の日本語カヴァーと、全国を廻る旅芸人のことを描いた"旅芸人マギー"を演りました。)さてトミの本編では各地で行なってきたギグの集大成を見せるかのように、客席のなかでくるくると座る位置を変えながら演奏を始め、今回はバンドネオンを多めにプレイ。"Sakamoto" 、"Adios Nonino"、"Pique" 先達の楽曲を自らの野性味を増した"人間味溢れる"スタイルにアジャストしたレパートリーたち。そして、今回は初の帯同となるパートナーのラウラとのデュエットやベル演奏、衣装を変えての舞踏、これらも愛に溢れてました。 ゲスト奏者佐藤さんと演奏したのは"Bremen""宿はなし~Cuando a caballoメドレー""Siete dias"、アンコールで三重野徹朗も参加して本当のWベース(コントラバスという意味ではなく、ベースがふたり)で"Matsuo Basho" 。子どもたちも一緒に「まつおー」と叫んでいたのが微笑ましかったです。映像演出までお手伝いいただいた河野洋志さん、ゲストで参加してくださった佐藤さん、素晴らしい音響を仕立ててくださったfly sound 福岡さん、いつもサポートしてくれる三重野徹朗、サングリアが美味しいと評判だったarrivee村上マスター、お座敷ライヴという異例な行事を神楽坂の地で幾たびも機会をくださった毘沙門天さん、何よりお集まりくださった皆さまのおかげで重要な音楽イベントをまたひとつ成就させることができました。この場を借りて、心より厚く御礼申し上げます。
さて、新譜の紹介がブラジル続きでしたので、ひとつアルゼンチンの良作を挟みたいと思います。常日頃から何か良い"出物"はないかと目を光らせているつもりではいるのですが、「おっ、これは」と思った作品がベイ・ファンとしてもお付き合いさせていただいているインパートメントさんから 国内盤リリースされているということに後から気付くという.... 一緒に球場に行っても音楽の話は一切しないですからね.... 今日はそんな一枚を。
ピアノを軸に曲によってはヴァイオリンとチェロ、神秘的かつカテドラルなチェンバー・アンサンブルのなか、表現力豊かな女性ヴォーカルが澄んだ唄声とメロディで自在に泳ぐ。コンテンポラリー・ジャズの色を強く感じさせるアルゼンチンのピアノ奏者/コンポーザー、アンドレス・マリーノと、ミンガス・トリビュートにも参加していた女性シンガー、ルシア・ボッフォのデュオ。
ANDRÉS MARINO & LUCÍA BOFFO / DIENTE DE LEÓN (インパートメント社 2,300円+税)
静謐さをたたえた幽玄の響きと、鮮やかに躍動する旋律。急速な発展をとげるアルゼンチン〜南米音楽シーンから現れた、新しい感性で奏でられるジャズ/室内楽/モダン・フォルクローレの男女デュオのデビュー・アルバム。早くも2017年のアルゼンチン作品年間ベスト候補と評される、高い音楽性と現代性を備えた作品です。(メーカー資料より)
- 2017.10.10 Tuesday
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- 17:24
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- by 大洋レコード