ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、ルシオ・マンテル
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[お買い得情報]
サンパウロのポップ・フローリスタ、トゥリッパ・ルイスが踊れる音にこだわって制作した新譜「Dance」ですが、日本でもより多くの音楽ファンの人に届いてほしいとの思いから、若干ですが価格を見直させて頂きました。新世代ブラジル音楽を語る上で欠かせないアルバムですし、内容がとても良いです。ぜひこの機にお試し下さい。商品ページはコチラ→
[新譜のご紹介]
2013年、Bs.As.某所の隠れ家ライヴで"わがままジュリエット”のソロをむちゃぶりして、その折はすみませんでした。とのっけから謝りたくなってしまいました。凄いアルバムを作りましたね。巷の多くのポピュラー音楽のような即効性は正直なところございません。かく言う私もこの記事を書くまで2、3日寝かしておりました。じわじわとその良さが伝わって来る、そんな作品です。崇高な唄づくりの理念を心底に感じさせつつも普遍性を損なわないのがこのひとの音楽の魅力で、その人と也のすべてを注ぎ込むのがS.S.W.の表現とするなら、聴いていた音楽、観た映画、読んだ本、受けた影響も隠し立てすることなく、"モチーフ”として作品に登場するのが本来の姿だと思うのです。勿論前三作の成功もありますが、この真っ当ともいえる姿勢が現地で評価されて近年大きなホールでのライヴをいくつも成功させています。
持ち前のハスキーな憂いを帯びた唄声と、ダークなトーンから一筋の光をあてるような夢想の精神、その叙情性。弦楽四重奏とギターをはじめとするアコースティック楽器で、人生のさまざまな場面に沿うようにシアトリカルな絵を描いてきたブエノス・アイレスのS.S.W. ルシオ・マンテルの4枚目となるアルバム、Confin (=はるか彼方)
LUCIO MANTEL / CONFIN (アルゼンチン直輸入盤 2,398円+税)
航海の船出に相応しい、水面を滑るような"Estrafalario" では弦楽のみならずブリッジ部分でフレンチ・ホルンをはじめとする金管が鳴り響き、続く安息のフォーキー・アンサンブル"Luz de Dia" でも管弦を交えた壮大な風景を見せてくれます。m-3"Deshielo"ではフォルクローレに根差した複合拍子をマルセロ・バラフ(drs)とニコラス・ライノネ(b) との現代的なロック・トリオで愛を情景を感じさせる唄に仕立てたかと思えば、ルシオが現地取材で度々引き合いに出すシコ・ブアルキ60'sの名曲"Construcao"のように、オブスキュアな反復するラインで想いを紡ぎだすm-4"Pendulo"もあり、アルゼンチンのロックの系譜に創成期から名を連ねるフィト・パエスとデュエットする"Morir de Ruido" では、マルチ奏者にしてS.S.W.としても際物的な作品を発表しているアクセル・クリヒエールがフリューゲルホルンをプレイ。前作でカヴァーしたビョークのサウンド構築術のアンプラグド版を彷彿とさせる"Miniatura Nro.2 (Luna Nueva)" にはアルパに加えて印象的なシタールの音色でアレハンドロ・フラノフが参加。ドラマティックな展開を見せるm-7"Otri Sobre el Tiempo"のアレンジは弦楽四重奏との名義だった前作に引き続きアレハンドロ・テラン(viola) が手掛け、ルーカス・アルゴメド(cello) らと五重奏で展開。メランコリ―なアルペジオと共に一滴の水を得た草花のごとき芳しいメロディを紡ぐm-8"Raiz Salvaje"はルシオの新しいスタンダードになりそうな予感。m-10"Astronauta" ではインディーでソロ名義作を発表しているヒレスピ(tp) が参加。陰なパートから詩的なことばや音色で陽に転じる、この場面転換の瞬間に得るカタルシス。
- 2015.07.03 Friday
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- 14:23
- comments(2)
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- by 大洋レコード
弦楽四重奏と共演した《Unas Horas》(Acoua 2013)の「レヴュー」を自動翻訳で読んだのでしょう。
本人が読んでいるかもしれないと思うと、いい加減なことは書けませんね。
驚きです^^;