サンパウロのレジェンドにして、チン・ベルナルデスの父。ゆったりとした骨太ソウルと詩的エッセンスを散りばめた新作はグスタヴォ・ルイスprod.

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    *とあるリスナーの方から「先週の放送分も宣伝した方が」とご指摘をいただきましたので再度お知らせをさせてください。

    [ラジオ放送のお知らせ]

    以下の番組に店主が出演、選曲しているほか大洋レコードの生い立ちや仕事についても語ります。ぜひ radiko.jpなどを活用し、聴いてみてください。

    2018年8月19日(日)放送分は一週間以内(25日まで)であれば radiko.jp のタイムフリー機能にてお聴きになれます。

    2018年8月26日(日)

    午前4:30 ~ 5:00 TOKYO FM 80.0MHz

    「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」

    出演:田中美登里  ゲスト:伊藤亮介

     

    *つい先日 29º PRÊMIO DA MÚSICA BRASILEIRA [第29回ブラジル音楽賞]が発表されまして、現在当店に在庫がある中では、プロジェクト・スペシャル部門にてテオ・ヂ・バホス&ヘナート・ブラス「TATANAGUE」がこの栄誉に輝きました。

     

    *一昨年だったか、突然店にアンドレ・アブジャムハが現れて、最近の作品などを置いていってくれたことがありました。その時に帯同していた男性は、以前に女性シンガーのセシリア・ベルナルデスを連れてきてくれた人と同一の人物で、セシリアの旦那さんとのこと。その時にウ・テルノやチン・ベルナルデスのCDを見て、「仲間の息子たちのCDが日本に入ってる!」と喜んでいらしたのを覚えております。今になって気づいたのですが、この仲間とは今日ご紹介するマウリシオ・ペレイラさんのことだったのですネ。

     

    [新譜案内]

    サンパウロ音楽界のレジェンドにして、チン・ベルナルデスの父。ゆったりとした骨太ソウルと詩的エッセンスを散りばめた新作はグスタヴォ・ルイスprod.

    MAURÍCIO PEREIRA / OUTONO NO SUBESTE (ブラジル直輸入盤CD 1,815円+税)

    奇才アンドレ・アブジャムハと共にオス・ムリェーリス・ネグラスで活動、80年代に巻き起こった前衛音楽のムーヴメント -ヴァングアルダ・パウリスタの渦中にいたマウリシオ・ペレイラ。最近ではメタ・メター、マリア・ガドゥ、ア・バンダ・マイス・ボニータ・ダ・シダーヂがカヴァーした"Trovoa"の作者としても再注目されました。今作では、マウリシオの息子であるチン・ベルナルデスが率いるヴィンテージ・ソウル/ロックンロールを基盤にしたバンド、ウ・テルノのdrs ガブリエル・バジリとチンも参加、ソウルフルなサウンドはブラジルならではの芯の太さを持ち、元来マウリシオの担当楽器でもあったs.saxをはじめとする管楽器もふんだんに用いています。ヴィンテージ調のアンサンブルを現代流にトリートメントしたのは、トゥリッパの弟で世代屈指のプロデューサーに数えられるグスタヴォ・ルイス。クルーナー・ヴォイスに良質なメロディが映えるm-2"Tudo Tinha Ruído"(アルチュール・ヂ・ファリアとの共作)や、ソウル・ボッサ的なm-4"Florida"やm-8"Piquenique no Horto"、アーバンなサンバ・ソウルm-6"Mulheres de Bengalas"(ルー・オルタとの共作)、前衛姿勢のポエトリーなサイケデリアm-12"Uma Pedra"(ダニエル・ガッリ、ハイッサ・ビッタール)と、稀代のメロディー・メイカーとしての資質を異なる世代との共同作業で新たに発揮した、とても興味深い内容となっています。

     

    チン・ベルナルデス「Recomeçar」、ウ・テルノ「Melhor Do Que Parece」がお好きな方は要チェック!

     


    ラ・プラタ大学出身の女性S.S.W.によるメランコリアを切り取ったようなインディー・ポップ

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      *土曜日は前夜HR三連発の興奮も冷めやらぬ早朝に飛び起き、自分の出演したラジオ番組を拝聴しました。聴きやすく編集していただいて、やはりラジオはナチュラルな時を共に過ごせるように"流れ"が大事なのだということを思いました。中学生の頃に受験勉強の傍らで聞いていたAM番組とか、よく考えればお喋りに耳を傾けつつ暗記を行うわけですから、他の作業の妨げにならず、かといって興味を惹かねばならない、さじ加減が難しいところなのではないでしょうか。というわけで、後編は次の日曜日に放送されます。

       

      [ラジオ放送のお知らせ]

      以下の番組に店主が出演、選曲しているほか大洋レコードの生い立ちや仕事についても語ります。ぜひ radiko.jpなどを活用し、聴いてみてください。

      2018年8月26日(日)

      午前4:30 ~ 5:00 TOKYO FM 80.0MHz

      「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」

      出演:田中美登里  ゲスト:伊藤亮介

       

      *[新譜紹介]

      ラ・プラタ大学出身の女性S.S.W.によるメランコリアを切り取ったようなインディー・ポップ作品。川沿い音楽の面々、フアン・ペドロ・ドルセ(ビーチョ・フェオ・トリオ、カスターニャス・デ・カフー)がプロデュース、ヘアニンネ・マルティン(アイ・フアニータ)がゲスト・ヴォーカル、モノ・フォンタナが鍵盤で参加。

      EMILIA INCLÁN / LAS CANCIONES POSIBLES (アルゼンチン直輸入盤CD 2,259円+税)

      クリーン・トーンのテレキャスターをかき鳴らし紡ぐ、蒼々とした叙情風景。ブエノス・アイレス郊外のタンディルで生まれたエミリア・インクランは、アカ・セカ・トリオの面々をはじめ多くのコンテンポラリー・フォルクローレで活躍するミュージシャンを輩出しているラ・プラタ国立大学で作曲を学んだのち、ポップ/ロックのトリオ・バンド - ジョ、ラ・マキーナで活動。ソロとしての初作品となる本作では、ギターやピアノに加えて多重録音コーラス、ループやシンセなど俯瞰して音楽を捉えるものにしか見えない絶妙な装飾まで自身で担当。そこに川沿い音楽周辺のミュージシャンたちが菅も交えて参加、彩りを添えます。アルゼンチン音楽特有のメランコリーでセンチメントな唄旋律と私小説を綴るがごときプリミティヴな声、そして90'sのネオアコ・タッチにジャズ・フュージョンやブラック・ミュージックのエッセンスを窺わせるリズム解釈が混じり合い、極めて現代的なテクスチャーをまとっています。m-6"Viento Más Allá"にヘアニンネ・マルティン(アイ・フアニータ)が、m-8"Si Este Canto"に大御所モノ・フォンタナが参加。


      クアルタベーでジョアナ・ケイロスと共にプレイしている女性クラリネット奏者のアヴァンギャルドな唄ものソロ作

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        *昨晩は渋谷・道玄坂 Bar Blen Blen Blen で行われました「MÚSICA BRASILEIRA NO SÉCULO 21 -  21世紀ブラジル音楽ガイド - 出版記念パーティー」に参加しました。立ち席で満杯のお客さんの中、執筆者陣が交代でDJを務めたのですが、21世紀ブラジル音楽を紹介するディスク・ガイド本の出版記念というテーマに相応しく、「掛かってるこれは誰?」「すごく良いですね」という新しい音楽との出会いが数多く見られた好パーティーでした。今度は小田原など別会場でも開催して行くそうなので、あちらこちらに新世紀のブラジル音楽を愛好する輪が広がっていけば良いなと思います。

         

        クアルタベーでジョアナ・ケイロスと共にプレイしている女性クラリネット奏者のアヴァンギャルドな唄ものソロ作。

        ト・ブランヂリオーニがプロデュース、チン・ベルナルデスらがゲスト参加。

        MARIA BERALDO / CAVALA (ブラジル直輸入盤CD 2,157円+税)

        アヒーゴ・バルナベーのバックから派生したクアルタベー。モアシール・サントスのショーロを前代未聞の痛快な解釈で聴かせるこのグループのメンバーで、クラリネット奏者として、またコンポーザーとしてもイアラ・ヘンノやリネケール、エルザ・ソアレスの新作などに参加するマリア・ベラルド。エクスペリ・サンバのS.S.W. ホムロ・フローエスの最新作でもデュエットを披露している通り、キュートな歌声の持ち主でもあります。ソロとしての初作品となる本作では、シンコ・ア・セコやソロで、またプロデュース・ワークでも躍進を続けるノーヴォス・コンポジトーレスのS.S.W.ト・ブランヂリオーニが、打ち込みから録音エンジニアまで務め、ポスト・パンクにノイズ、ジャズの即興、MPB、様々な要素を呑み込んだ先鋭的なアルバムとなっています。マリア自身のセクシャリティーに基づきLGBT自由解放への思いを詩作に籠めながら、ニュー・ウェーヴなリーディング・トラック"Tenso"ではチン・ベルナルデス(オ・テルノ)がgで参加、中性的な声が魅力のリネケールに提供した楽曲のセルフ・カヴァー"Da Menor Importância"、サイケ・フォークな佇まいの"Amor Verdade"にはクアルタベーでも共にプレイするマリア・ポルトガル(drs)が参加、自身のclやb.clを多重録音してハーモニーを形成した"Maria"や"Helena" 、カットアップした音声を繋いでブラジル音楽のリズムに乗せた"Sussussussu"と、clという単菅の楽器奏者であるがゆえに生み出される、解放的で自在なメロディ・ライン、サンパウロを拠点とするミュージシャンならではの前衛志向、衝撃を与えるには十分なデヴュー作となっています。眉唾なのは、シコ・ブアルキ=トム・ジョビン作"Eu Te Amo"のeg弾き語りを元にしたアヴァンギャルドな解釈。



        PR

        大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

        ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

        東京都新宿区矢来町139 東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口すぐ。


        WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて



        [ラジオ放送のお知らせ]

        以下の番組に店主が出演、選曲しているほか大洋レコードの生い立ちや仕事についても語ります。ぜひ radiko.jpなどを活用し、聴いてみてください。


        2018年8月19日(日)/ 2018年8月26日(日)

        午前4:30 ~ 5:00 TOKYO FM 80.0MHz

        「トランス・ワールド・ミュージック・ウェイズ」

        出演:田中美登里  ゲスト:伊藤亮介



        [国内盤リリースのご案内]


        FERNANDA TAKAI / O TOM DA TAKAI (TAIYO0034 2018.6.5 release) 好評発売中!


        TULIPA RUIZ / TU (TAIYO0033 2018.3.15 release) 好評発売中!


        PATRICIO PIETREK GRUPO / PAJÁRO AZUL(TAIYO0032 2017.12.04 release)

        好評販売中!


        ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)

        販売中!


        [記事掲載のご案内]


        体験型アミューズメント・キッザニアの広報記事「キッザニアの窓」に大洋レコード伊藤のインタビュー記事とおすすめタイトルをご掲載いただきました。

        「親子で楽しむ、はじめての音楽」Vol.3 南米音楽



        女の子のスポーツライフをもっとファッショナブルに。「HBハミングバーズ」2018 Summer vol.14 に"Playlist for Summer"としてオススメ5作品の小さなレヴューを書いています。


        5/9発売 「POPEYE 6月号 "僕たちの好きな音楽。"」にて大洋レコードが掲載されます。川沿い音楽の取材も受けました。


        2018年1月末、神楽坂のアップデイトされた情報が満載の「帰ってきた!神楽坂本」(エイ出版)が発売されました。今回は"Culture 文化"のページに大洋レコードをご掲載いただいてます。ぜひ街ぶらショッピングのお供に。


        ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


        NUMBER WEB "野次馬ライトスタンド" 「ベイ戦士よ、ブラジル音楽を聴け!東京の路地裏から愛を込めて。」


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