現代ブラジルで最もメジャーな作りの施されたMPB作品、トリバリスタス+ サンパウロの前衛ミュージシャンたちによるエクスペリ・サンバ

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    *明日の18日は水曜で定休日となります。CSファイナル・ステージで「赤。黄色でもない、青は青でも横浜のブルー」を見れるといいな、と熱く願っています。

     

    さて、入荷から少し間が空いてしまいましたが、今日こそはアップします。

    [現代ブラジルで最もメジャーな作りの施されたMPB作品]

    リオの歌姫マリーザ・モンチ、サンパウロでロックし続けるアルナルド・アントゥネス、バイーアのリズム将軍カルリーニョス・ブラウン。この3人が楽曲と知恵を持ち寄って制作するトリバリスタスの空前絶後なヒットから、かれこれ15年。再集結してトリバリスタスの2ndアルバムを完成させました。"Um Só"や"Aliança"を聴くと、トリバリスタスの初作以降に発表されたマリーザ・モンチ『私の中の宇宙』の延長線上、あの甘美で優雅な世界観が溢れだしますし、アルナルド・アントゥネスのバリトン・ヴォイスも詩的な深みを与えています。打ち込みの電子的なトーンと温もりを感じさせる生の演奏が同期、ブラジルの音楽家ならではのリズムを紡ぐ"Baião do Mundo"、優しい空気に包まれる"Os Peixinhos"など、マリーザ・モンチのセルフ・プロデュースで、アレー・シケイラが制作に携わり、盟友のダヂ(b, ag, hammond) もパーマネントに参加。ブラジル・トップ・レベルのプロダクションが施された作品。

    TRIBALISTAS (Marisa Monte, Arnaldo Antunes, Carlinhos Brown) / 2nd (ブラジル輸入盤 2,398円+税)

     

    [サンパウロの前衛ミュージシャンたちによるエクスペリ・サンバ]

    クルビ・ダ・エンクルザ、サンパウロの前衛志向な音楽シーンから欧州ツアーなども敢行しているメタ・メタのジュサーラ・マルサルと、パッソ・トルトなどでも活躍するホドリゴ・カンポス。そして女性シンガー - セウのプロデューサーとしても知られ、ソロとしてもビザールなタッチの作品を発表しているギー・アマビスのオーケストレーション。このシーンの中心にいるホムロ・フローエスがネルソン・カヴァキーニョを敬愛していることから、エクスペリ・サンバと呼称してきましたが、本作はまさにこの言葉に相応しいサウンドに仕立てあげられています。不条理なサンバと題されたアルバムは、前述ホムロ・フローエスとの共作でも知られるヌノ・ハモスの詩作と、ジュサーラ・マルサルの情感に訴えかける歌唱テクニック、ホドリゴ・カンポスはここではサンバ楽器であるカヴァキーニョをメインにプレイ、短調の哀愁と、時折はいる不協和音、そして劇伴音楽的にドラマティックな管弦のハーモニーと唐突なオケヒットはギー・アマビスのサンプラー使いのスキルとセンスが光ります。サンバ打楽器はサンパウロのエンヘード、ヴァイ・ヴァイの協力を仰ぎながら。まさしく刺激的なサンバ・サスペンス劇場。

    RODRIGO CAMPOS, GUI AMABIS, JUÇARA MARÇAL / SAMBA DO ABSURDO (ブラジル輸入盤 2,204円+税)


    児童向け劇団でキャリアをスタートしたサンパウロの女性S.S.W.、デボラ・グルジェル女史が参加

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      今年もコットン・クラブをはじめ、各会場でフレッシュな現在形のブラジル音楽を届けてくれたダニ&デボラ・グルジェル・クアルテート・フィーチャリング・ト・ブランヂリオーニ、コンハード・ゴイス。ノーヴォス・コンポジトーレスの界隈でもアレンジャーとして、ピアノ奏者として、包容力のある柔らかなタッチのプレイで彩りを添えてきたデボラ・グルジェルが全編に参加したアルバムが届きました。45歳にして初作というサンパウロの女性シンガー・ソングライター、マリア・クラウヂア・メスキータのアルバムです。

      MARIA CLÁUDIA / ZOOM (ブラジル直輸入盤CD 1,750円+税)

      ロシア系のルーツを持つギター奏者/音楽講師フヂィ・アルノー(Rudi Arnaut) のガット・ギター、そしてデボラ・グルジェルの彩り華やかなピアノ、時にボサノヴァ・クラシコを捩った引用も挟みながら、母性で諭すような燻しの風味と花々の可憐さを併せ持ったかのようなマリア・クラウヂアの唄声が溢れ出すという、全編に渡り現代におけるジャズ・ボサ・ノヴァの雰囲気を貫いた作品。驚くべきは12曲中7曲が自身のペンとなっている点で(残りの3曲は洒脱なハーモニー・アレンジを手がけるフヂィの作曲)、2010年代の初頭に準備してきた作品が、円熟の末に陽の目をみたかたちとなります。このマリア・クラウヂアは、グルーポ・インスタンチという児童向け劇団の劇伴音楽を担当したのが、ミュージシャンとしての表舞台に立ったはじめで、それまでは児童文学などの作家として活動してきたそう。優しさの滲む詩的なエッセンス、サンパウロ音楽のモダンな系譜を継承した一枚をお試しください。


      イベント御礼 + コンテンポラリー・ジャズに寄った透き通るフォルクローレ 女性vo & p のデュオが国内盤で

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        *明日11日は水曜日で定休日となります。

         

        去る日曜日に開催しましたトミ・レブレロ・ジャパン・ツアー2017 東京・神楽坂毘沙門天での公演に多くのお客様にお越しいただきまして誠にありがとうございます。当日の模様はカメラマン三田村亮さんのオフィシャル・フォトをお待ちいただくとして、個人的なドキュメント記事を。当日は夏日が戻ったかのような快晴、東京駅にてトミとラウラをピックアップ、前夜名古屋での感想などを聞きながら会場入り。音響の福岡さんの設営が進む合間に、ゲスト奏者の佐藤征史さん(くるり)と念入りに演奏曲目をチェック。当日に演奏キーが変わっていることを伝えられるという(日本人にとっては)突発暴挙的な仕込み段取りにも関わらず、真摯に取り組んでいただいた佐藤さん、さすがプロフェッショナルの気概を感じました。僭越ながら私と家内にベース・プレイヤーの三重野徹朗で前座を務めさせていただいたのですが、この日のために練ってきた二曲を長年の友人でもあるトミに捧げることができて胸がスッとした思いです。(トミの代表曲"Siete dias"の日本語カヴァーと、全国を廻る旅芸人のことを描いた"旅芸人マギー"を演りました。)さてトミの本編では各地で行なってきたギグの集大成を見せるかのように、客席のなかでくるくると座る位置を変えながら演奏を始め、今回はバンドネオンを多めにプレイ。"Sakamoto" 、"Adios Nonino"、"Pique" 先達の楽曲を自らの野性味を増した"人間味溢れる"スタイルにアジャストしたレパートリーたち。そして、今回は初の帯同となるパートナーのラウラとのデュエットやベル演奏、衣装を変えての舞踏、これらも愛に溢れてました。 ゲスト奏者佐藤さんと演奏したのは"Bremen""宿はなし~Cuando a caballoメドレー""Siete dias"、アンコールで三重野徹朗も参加して本当のWベース(コントラバスという意味ではなく、ベースがふたり)で"Matsuo Basho" 。子どもたちも一緒に「まつおー」と叫んでいたのが微笑ましかったです。映像演出までお手伝いいただいた河野洋志さん、ゲストで参加してくださった佐藤さん、素晴らしい音響を仕立ててくださったfly sound 福岡さん、いつもサポートしてくれる三重野徹朗、サングリアが美味しいと評判だったarrivee村上マスター、お座敷ライヴという異例な行事を神楽坂の地で幾たびも機会をくださった毘沙門天さん、何よりお集まりくださった皆さまのおかげで重要な音楽イベントをまたひとつ成就させることができました。この場を借りて、心より厚く御礼申し上げます。

         

        さて、新譜の紹介がブラジル続きでしたので、ひとつアルゼンチンの良作を挟みたいと思います。常日頃から何か良い"出物"はないかと目を光らせているつもりではいるのですが、「おっ、これは」と思った作品がベイ・ファンとしてもお付き合いさせていただいているインパートメントさんから 国内盤リリースされているということに後から気付くという.... 一緒に球場に行っても音楽の話は一切しないですからね.... 今日はそんな一枚を。

         

        ピアノを軸に曲によってはヴァイオリンとチェロ、神秘的かつカテドラルなチェンバー・アンサンブルのなか、表現力豊かな女性ヴォーカルが澄んだ唄声とメロディで自在に泳ぐ。コンテンポラリー・ジャズの色を強く感じさせるアルゼンチンのピアノ奏者/コンポーザー、アンドレス・マリーノと、ミンガス・トリビュートにも参加していた女性シンガー、ルシア・ボッフォのデュオ。

        ANDRÉS MARINO & LUCÍA BOFFO / DIENTE DE LEÓN (インパートメント社 2,300円+税)

        静謐さをたたえた幽玄の響きと、鮮やかに躍動する旋律。急速な発展をとげるアルゼンチン〜南米音楽シーンから現れた、新しい感性で奏でられるジャズ/室内楽/モダン・フォルクローレの男女デュオのデビュー・アルバム。早くも2017年のアルゼンチン作品年間ベスト候補と評される、高い音楽性と現代性を備えた作品です。(メーカー資料より)



        大洋レコードは東京・神楽坂のセレクトCDショップです。

        ブラジル・アルゼンチンの現在のインディペンデントなシーンからの輸入盤CDを中心にお取り扱い。

        東京都新宿区矢来町139 東京メトロ東西線神楽坂駅2番出口すぐ。


        WEB通販はオフィシャル・サイト taiyorecord.com にて



        [イベントのお知らせ]


        「TOMI LEBRERO JAPAN TOUR 2017」

        ブエノス・アイレス出身のバンドネオン奏者/シンガー・ソングライター、トミ・レブレロ2年ぶり5度目のジャパン・ツアー、人柄が滲む独創的なパフォーマンスは必見!

        2017年9月23日(土)<京都音楽博覧会2017 IN 梅小路公園>

        2017年9月28日(木) 姫路 HUMMOCK CAFE

        2017年9月29日(金)神戸 ボナルーカフェ

        2017年10月1日(日)大阪 シェ・ドゥーブル

        2017年10月7日(土)名古屋 CAFE DUFI with narco

        2017年10月8日(日)神楽坂 毘沙門天善国寺書院 with ryosuke itoh e shiho ご予約は03-3235-8825

        2017年10月12日 (木) 山形市もみじ公園清風荘 やまがた創造都市国際会議エキシビジョン・コンサート



        サンパウロからダニとデボラ母娘を主体にしたDDG4、今年はwith ノーヴォス・コンポジトーレス名義で来日します。詳細は→

        2017年9月27日(水) 19:00~ ト・ブランジリオーニ ソロライブ 第一部のトークショー「サンパウロ、音楽の魅力」に伊藤が参加します。

        鎌倉 cafe vivement dimanche ご予約は0467-23-9952



        [国内盤リリースのご案内]


        JULIAN MOURIN, SOFIA URRUTI - CANCIONES KALIMBA (TAIYO0030 2017.6.11 release)



        ryosuke itoh e shiho - minha estrada (TAIYO0031 2017.6.24 release)


        好評販売中!


        [web記事掲載のご案内]

        ひとまちっくす神楽坂「南米音楽と横浜ベイスターズと私。大洋レコードの伊藤亮介さん。」


        * 店舗営業日カレンダー

        い字の日がお休みです。毎水曜・第一第三日曜定休。 今月はトミ・レブレロ東京公演開催のため8(日) ~ 9(月・祝)をお休みします。

        03-3235-8825

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